♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

介護 それは老いへの覚悟と反面教師

Peter Finch//Getty Imagesより

両方私の手ではありません!

老いの経緯がよくわからない

人はどんなふうに老いていくのでしょうか?

祖父母とは離れて暮らしていたし

物心ついた頃には他界していたので

老人と暮らしたことが有りません。

 

血のつながりが無いけれど

親戚同様のお付き合いが有ったおばあちゃん。

私が幼児の頃だから

おばあちゃんの娘たちはたぶん20代。

ということはおばあちゃんは

まだ50代だったかも。

 

実の祖父母よりは

ちょっと若かったかもしれないけれど

私たちは「中野おばあちゃん」って呼んでいた。

 

苗字は中野ではなかったけれど

中野区(江古田だっけかな?)に住んでいたので

そう呼んでいた。

 

まあ見た目はおばあちゃんだったけど

今思えば私よりはるかに若い。

だけど見た目はおばあちゃんだった。

私の見た目は・・・まあいい。

 

今思えば髪は白髪で

老眼鏡をかけて新聞を読んでいたけれと

それほど劣化はしていなかったかも。

老化の特徴

【感覚的特徴】

細かい文字が見えにくい

耳が遠くなる

温度感覚の鈍化

 

【外見的特徴】

歩行速度が下がる

しわ・しみ・たるみ

背中が丸くなる

白髪や脱毛

 

【心理的特徴】

一般的には頑固になる

保守的傾向が強くなる

猜疑心が強くなる

 

個人差や程度の違いはあるにしろ

何らかの持病が有ったり

機能低下によって

通院することも多くなります。

 

これはあえて言われなくても

多くの人が知っていることです。

 

老人を目の当たりにして

家で親の介護をしている方は

ものすごく大変だと思います。

身の周りの事を

自分でできない人の世話が介護。

食事やトイレの介助をする。

入浴に関しては福祉のサービスも

利用できますが

家を空けることはできない。

ただ、老人と同居しているのとは

違います。

 

母は老人ホームに入居しているので

夜寝てから(18:00頃)翌朝9時までは

私たち姉妹は家に帰って解放されるし

入浴の介助はホームでやってくれます。

勿論トイレもお願いできるのですが

他の方に手がかかっていると

すぐ飛んできてくれるわけではないので

これは私たちが介助します。

 

ホームの入居者を見ていると

車椅子の人も多い。

完全に立てない、歩けない人もいますが

歩くのがかなり大変だから

車椅子という人もいます。

 

入居して1年ちょっと経ちました。

周りを見渡すと

やっと歩いていた人が車いすになったり

段々ちっちゃくなっちゃったり

段々弱々しくなっちゃったり

病気で入院しているわけではないのですが

当然皆さん下り傾向には有ります。

 

いづれ自分もそうなるのか

誰だって自分が老いることは

わかっているし

どんな風になるのかも想像はつく。

 

赤ちゃんのお尻は

丸くてプリっとしてるじゃない?

おばあちゃんのお尻って

干し柿みたいなんだよ。

腕だってクレープ布地みたいなんだよ。

 

自分だって20代に比べたら

かなり劣化はしてるけど

まだ干し柿じゃないしクレープでもない。

 

だけど目の前にサンプルが有ると

自分の未来を突きつけられているような気がする。

 

それは反面教師

エイジングケアの化粧品を使ったり

脳活したり、運動したりで

ある程度は老化を遅らせられるかも。

 

でもそれはあくまでも遅らせるだけで

無しにすることはできない。

 

見た目の老化はまあいい。

仕方ないことだから。

 

でも自分は周りに迷惑をかけないようにしよう。

それは強く思う。

とはいっても

迷惑をかけるつもりの人はいないと思う。

仕方なくそうなっている。

 

私たち姉妹は一日交代で

ホームに通っています。

毎日来る人なんていないよ。

いたとしても丸一日はいないよ。

介護職の友人に言われます。

私自身正直言えば

残りの人生の1/2を(1日おきなので)

持ってかれちゃってる気がしちゃう。

 

母はひとり暮らしをしたことは無いけれど

専業主婦だったから

昼間は家でひとりで過ごしていた。

だからひとりでいることは

平気だと思うのだけれど

夕方、薄暗くなると心細いのか

もう帰っちゃうの・・・っていう。

 

朝食が終わった後

スタッフが居室に連れ帰ってくれる。

目の前の席の自力で歩ける人や

車椅子を自分で操作できる人が

部屋に帰ってしまうと。

置いて行かれたってめそめそ泣く。

※車椅子を押してもらわないと行動できない。

 

置いてきぼりではなく順番に

部屋に戻しているし他の人もいる。

後ろの席は見えないので

彼女の中では同じこと。

 

大変だから毎日じゃなくていいって

時々言うけれど

この発言や行動を見たら

本心じゃないのはまるわかり。

 

中学受験の勉強をしていた時

父が見ているテレビを

チラチラ見ていたら

「もう明日から勉強しなくていい」って

母に怒られた。

真に受けた私はわ~い!勉強しなくていい。

だけど翌日テキストを出してきて

さあ始めましょうって。

それ以来母が言う○○しなくていいは

全く信じていません。

 

これって性格の違いもあると思うけど

私はひとりでも全然平気。

むしろひとりの方が

気ままで好きかも。

だって好きな時に好きなように

できるじゃない?

 

ホームには介護が必要だから

入所している人ばかりではない。

離れて暮らす子供たちが

年老いた親のひとり暮らしが心配で

入居している人もいる。

 

もし私がさみしがり屋だったとしても

子供たちに迷惑を掛けたくないって思ったら

そんなことはおくびにも出さないつもり。

 

そういう心構えは有るのだけれど

完全に認知症になったら

そんな覚悟も吹っ飛んじゃって

とんでもないこと言いだすかも。

 

44歳と60歳

寿命と健康寿命は別物です。

健康寿命 男性73歳

女性は75歳。

のんびりしてはいられない。

 

スタンフォード大学医学部教授の

研究によると

老化は44歳と、60歳で

急に加速すると考えられるそうです。

 

細菌や化合物の多くは、

時間経過で徐々に変化するのではなく、

40代半ばと60代前半に、

最も劇的な変化がみられるそうです。

 

どちらの年齢でも、

皮膚と筋肉の老化に関連のある分子に

変化がみられたそうです。

 

2度目の変化、つまり60歳では、

免疫調節や腎機能、

炭水化物の代謝に関連した分子に

変化が起きたそうです。

(Women’s Health UKより)

 

「こういうところで働いていると

自分の老後を考えちゃうよね」って

ホームのスタッフが話していたのが

漏れ聞こえてきました。

大丈夫皆さん耳が遠いから。

 

私も、考えちゃいます。