
こぞって使う景色と言う言葉
最近、スポーツ選手やタレントの
インタビューで
景色と言う言葉をこぞって使っていませんか?
まるでテンプレのように
この言葉を使います。
何か鼻に着くんだよな~!
景色という言葉は
具体的で感覚的な言葉です。
山頂に立ったとか、海に行ったとか
身体感覚を伴うものに使う表現でした。
でも最近は、成長・成功・経験・達成感等
抽象的概念の万能メタファーになっている。
貴重な経験とか新しい挑戦とか
今までなかった達成感とか
そういう言葉を
景色に置き換えることで、
何かかっこよく聞こえる気がしなくもない。
ただ、全てにこの比喩を使うと
で、具体的に景色って何?って
聞きたくなる。
景色の内容はそれぞれ違うはずなのに
便利な言葉になっています。
その言葉が流行りすぎて
なーんも考えていなくても
景色って言っておけば
安泰な感じになっている。
その言い回しが鼻につく
出たよ~、また景色って言ってる。
「人生を語ってます感」があるので、
多用されるとポエムっぽさや
自己演出感が漂う。
だから鼻につくのかもしれません。
そして、はっきり言わないことで
責任を曖昧にしているのかもしれない。
「優勝したい」というより
「まだ見たことのない景色を見たい」の方が、
具体性をぼかせる。
景色と言う言葉を使うことで
一見深い意味合いの表現に
聞こえなくもない。
でも、言葉にする努力を
放棄しているようにも聞こえる。
景色はジョーカー
景色という言葉は、発信における
ジョーカーのようなものだと思う。
具体的な説明が難しくても、
説明する能力が無くても
とりあえず成立させられる。
今やSNSは公開アラ捜しみたいな
ところもある。
優勝します・・・なんて
実現できないかもしれないことを言うより
新しい景色をお見せします・・・の方が
後からフォローしなくても済む。
ちょっと話は逸れますが
ブログなどの文章を書く時は
同じ形容詞が重複しないように
色々な言葉を吟味していますが
動画の音声を後から確認すると
喋りながらのハンドメイドなどは
そこまで頭が回りません。
ワードのチョイスが重複しまくり。
オールマイティーの
ジョーカーワードが流行るのも
わかる気がします。