
メイ・ディセンバー ゆれる真実
Amazonprime字幕版
2026年3月視聴
1時間57分
原題 May December
メイ=5月
ディセンバー=12月
年齢差のあるカップルと言うスラング。
1996年、世間を騒がせた
メイ・ディセンバー事件をもとに
描かれています。
メイ・ディセンバー
ペットショップでバイトしていた、
36歳グレーシー。
アルバイトの13歳の少年、
ジョー。
グレーシーは既に既婚者だったので
2人の関係は不倫でもありましたが
未成年との性的関係は法定レイプと言う
犯罪でもあります。
恋愛感情の有無や同意に関係なく
実刑になります。
グレイシーは逮捕され
獄中でジョーの子供を出産する。
※モデルになった事件では
中学の教師と生徒。
仮釈放中に接見禁止を破り
密会したことが発覚して
再度逮捕。
その密会で妊娠し
再び獄中出産しています。
物語は23年後から
グレーシーは59歳。
36歳になったジョーとは
出所後に結婚し子供もいて
一見、平穏に暮らしています。
グレイシーが弁護士に話したのは
犯罪になるとは思っていなかったという事。
投獄されたことでその罪の重さを
感じたはずなのですが
それを恥じるとか
悪びれたところは全くないようで
前夫たちが暮らす街に住んでいます。
彼女の明るさや魅力を
好ましいと感じる人もいるのですが
未だに汚物が入った小包が
庭先に置かれたりと
嫌悪感を持っている人も。
その2人、特にグレイシーには
何となく違和感を感じます。
映画化のインタビュー
2人の話が映画化されることになり
グレイシーを演じる女優エリザベスが
インタビューに訪れます。
話を聞くというより
ホームパーティーに参加したり
一緒に料理をしたり
娘が卒業式に着る、
ドレス選びに付き合ったり・・・・
日が経つにつれ
グレイシーがエリザベスに
憑依していくように見えてきます。
(オカルト的な意味ではなく)
おなじメイクをすることで
近づきたい。
その時のグレーシーの心には
「メイクを真似ても
理解することはできない」
言葉にはしないけれど
そんな思いが伝わってきます。
グレイシー・ジョー・エリザベス
グレイシーは言います。
「私は無邪気すぎる。ずっと昔から・・・
それは大切な資質」と。
もしかしてグレイシーにとっては
ジョーとのことも
さほど深い意味は無かったのかもしれません。
ジョーは庭の植物から
昆虫の卵を見つけ育てています。
孵化したその蝶を、外に逃がします。
ジョーの人生を象徴しているように思います。
13,14歳くらいで父親になる事。
映画ではその辺の経緯、
当時の彼の思い、
グレーシーが戻って来てからの経緯も
描かれてはいませんが
彼の子供時代は
そこで停止したのかもしれません。
エリザベスが自分に対し
好意を持っていると思った件も
「大人の・・・」と言われた時
当時のグレーシーの思いを
察してしまったのかもしれません。
俳優のインタビューを聞くと
撮影で役に入り込み
なかなか抜けきれないという人と
オンオフを切り替えないと
やっていけないという人がいます。
エリザベスは前者だと思います。
撮影前には彼女の中で
グレーシーの部分が
多くを占めていたのではないでしょうか。
子どもたち(双子)の卒業式の日、
グレーシーとエリザベスが
どっち?な感じに見えます。
髪をおろして、白いワンピース、
サングラスと言う
そっくりないでたちもですが
それ以上にそっくりに見えます。
説明の無い不可解さ
映画やドラマでは
私はこういう関係者です。
この行動の意味はこういう理由です。
そんな説明は有りませんが
説明になるような部分を
意識して描いていることも多いです。
この映画に関しては
あえてそういう説明を
端折っているような気がします。
卒業式の朝(たぶん)
グレイシーがひとりで狩りに行き、
きつね?か何かを凝視するシーン。
家族にも伝えずに。
結果、獲物をしとめたのか?
なぜ今なのか?
何のために?
沢山の疑問の答えは有りません。
もしかして2度見ないと
わかりにくい映画かもしれません。