
パワー・ゲーム
Amazonprimevideo吹き替え版で
2925年9月視聴
1時間45分
原題 Paranoia
パラノイアとは
他者が自分に害を加えようとしていると信じ、
根拠のない不信感や妄想を特徴とする。
日常会話では被害妄想、過剰な不安、
疑り深いという意味でも使われる。
邦題パワー・ゲームは
パラノイアよりイメージしやすくて
これいいと思う。
アダムのモノローグ
全部自分が望んだこと、
生まれ変わりたくてやったこと。
親の時代、アメリカンドリームの時代は
良い成績をとり良い大学を出れば
それなりの生活が手に入ったが
今はみんなが言う。高望みするなと。
ワイアット社
アダムが働いているのは
ITの一流企業ワイアット社。
入社して6年間給与も上がらず
いつか!という野心を形にする日、
社長へのプレゼンにかけていたが
見事に撃沈し
チーム全員がその場で解雇される。
やんちゃの代償
みんなでパーッと行こうぜって
アダムがクラブで使ったのは
会社名義の経費用のカード。
それで豪遊するのはNGなだけではなく
すでに解雇されているから
窃盗罪になる。
皆さんお気づきでしょうが
回顧するときには
クレカなど貸与品の返却が
求められるはず。
でもこのくだりがないと
次のストーリーにはつながらない。
ワイアット社からのオファー
カードの件で会社に呼び出され、
必ず返すと言うけれど
二人暮らしの父の医療費も
工面できない彼にそれが無理なのは
お見通し。
アイコン社はワイアット社にとって
遺恨のあるライバル会社。
ワイアットはかつてゴダードを師と仰ぎ
二人でIT業界を席巻してきたが
アイコン社CEOのゴダードは
ワイアットに自分の地位が脅かされる危機感を感じ
彼を会社から追い出した。
後にワイアット社を立ち上げ
急成長をとげ、
アイコン社に、ゴダードに
一矢報いる機会を狙っていた。
それが、アダムへのオファー。
アイコン社に就職し
新製品の情報を盗むスパイが
彼の仕事。
窃盗罪で逮捕されるか
スパイになるか究極の選択。
ワイアット社のお金の使い方
アダムをアイコン社に送り込むために
バリっとしたオーダーメイドの
スーツを新調し
豪華な家に住まわせる。
その家には何台もの監視カメラが仕掛けられ
アダムの行動はすべて監視されていた。
こんなにお金をかけるなら
アイコン社の技術者に大金積んだほうが
確実じゃないのかな?
アメリカでは就職時に
機密保持契約を取り交わすこともあるので
やっぱりスパイに投資するのか?
アメリカの場合産業スパイにも罰則があって
死刑が科せられるスパイ罪とは別に
産業スパイの場合でも
個人に懲役や罰金が課せられ
会社に対しても上限なしの罰金が
課せられるそうです。
後戻りできない
スパイとしての成果を上げられないアダムに
ワイアットは揺さぶりをかけてくる。
ここからはちょっぴりスパイ活劇。
だけどそんなにうまくいかない。
なぜうまくいかないかというと
アダムがスパイとしての
訓練を受けていないからでも
その素質がないからでもない。
アイコン社のCEO(ハリソンフォード)、
一見温和なおじさまに見えるけれど
自分の地位が危うくなると
会社を立ち上げたパートナーを
切り捨てる非情さも持ち合わせている。
彼が誰よりも上手(うわて)だったから。
ペンは剣より強し、ITはもっと強し
ワイアットもゴダードも
FBIに逮捕される。
アダムは産業スパイとして逮捕されるが
FBIに協力したことで不起訴になる。
それを成し遂げたのはアダムが開発した
あるアプリのおかげ。
大きな力に翻弄されたアダムと
仲間たち。
自分たちで新しい会社を立ち上げた。
アダムのモノローグ
自分を見失ったときは
自分のヒーローを思い出せ。
彼にとってのヒーローは
うだつは上がらないけれど
まっとうに生きてきた彼の父親。
時間はかかってもコツコツ頑張ることを
教えてくれた。
ラストはちょっぴり感動です。