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証人保護プログラム

 

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証人保護プログラムとは

アメリカ映画やドラマではたびたび出てくるこの言葉、

読んで字のごとくです。

アメリカ合衆国の裁判や議会で証言する人の

身辺を保護する制度です。

 

その保護は裁判期間中だけではなく

場合によっては生涯にわたり続きます。

パスポート、免許証、社会保障番号まで

新しく用意され、全くの別人になって生活します。

 

身の安全を保障される代わりに

裁判などでマフィアの大物を追い詰めるような

証言をするわけです。

その危険は家族にまで及ぶこともあるので

一家丸ごとその対象になることもあります。

 

日本の証人保護

日本ではアメリカのような保護プログラムはありません。

身の危険がある場合は

警察が警護したり

裁判の場面では衝立などで証人を隠し

被告や陪審員、傍聴人から見えなくするという

配慮がなされる場合もあります。

 

日本にアメリカほどの犯罪組織って

あるのでしょうか。

組織の規模からして必要が無い制度かもしれません。

 

日本の確立した戸籍制度の中では

完全に別人になるのは

難しいかもしれません。

 

何らかの事件にかかわった人の過去を探ると

ある時以前の履歴が全くなく

実は証人保護を受けていた・・・

そんなドラマもあります。

 

マフィアと言えばイタリア。

イタリアでも保護プログラムはあります。

家族全員が巻き込まれる

知っている情報はTVや映画の世界だけなので

どこまでが正しいかはわかりませんが

たいていは家族ぐるみで姿を消します。

 

親兄弟と縁を切るのと同じ状態になります。

ティーンエイジャーの子供がいたら

もっとややこしい。

友達にこっそり連絡して

そこからバレてしまう場合もあります。 

今や盗聴やハッキングで

いくらでも調べることができます。

 

証人になる二つの立場

証人の中にはインサイダーもいます。

組織に属していて内部情報を持っている立場。

組織を抜け出すために

あえて警察に協力し

新しい身分と平穏な暮らしを手に入れる唯一の方法。

 

組織は裏切り者を許さない。

裁判の勝ち負けにかかわらず

見せしめのために、全力を挙げて探し出す。

 

一般人が偶然事件を目撃し

説得され証言をする。

それで済めばいいのですが

裁判後も身の危険がある場合は

一生ひっそりと生活することになる。

 

これからゆっくり余生を過ごしたい年齢なら

それもありかもしれません。

前途多望な青年にとっては

表舞台に出ることはかなわなくなります。

 

 

正義のためにこれからの一生を

おびえながら目立たないように暮らしてゆく。

 

かなりの覚悟が必要です。

 

ドラマや映画の証人

現実ではどのくらい守られているのでしょうか。

保護する側はいつまでどの程度の

ケアをしてくれるのでしょうか。

もう大丈夫だろうという自己判断で

身内と連絡したりしないのでしょうか?

 

保護できる確率が低いとしても

きちんと保護してもらえないとしても

そんな情報は世に出ないでしょう。

誰も、証言に協力しなくなってしまう。

 

映画やドラマの中では

たいてい居場所を突き止められ

消されてしまいます。

 

あるいは警護していたFBIが

あっさりやられちゃって

証人は命からがら逃げだします。

 

時には別の事件に巻き込まれ

証人保護を受けていることが周囲に知られ

新しい仕事の地位や人間関係を

再度捨てて身を隠す。

そんなこともあります。

 

物語としてはその方が面白いからね。