♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 バグダッド・カフェ(ニューディレクターズカット)

バグダッドカフェ

Amazonprime字幕版で

2023年11月視聴

1時間48分

1987年西ドイツ製作の映画。

 

ニューディレクターズカットは

2008年、監督自身が

色調や構図などを調整し、

また新たな場面も加えたものです。

 

原題 Out of Rosenheim

(ローゼンハイムはドイツの都市)

英題 Bagdad Café 

バグダッドはイランの都市ではなく

ロサンゼルスに近い町の名前です。

 

いつか見たいと思っていましたが

今回やっと見ることができました。

 

GS兼モーテル兼カフェ

ドライブ旅行中の

ドイツから来た中年夫婦が

砂漠の真ん中で喧嘩して

妻ジャスミンはスーツケースを持って

車から降りる。

 

たどり着いたのは

ガソリンスタンド兼モーテル兼、

そしてカフェでもある

バグダッドカフェ。

 

ジャスミンたちは原題にある、

ローゼンハイムからやってきた。

 

それにしても喧嘩したからと言って

外国の、それも砂漠の真ん中に

奥さんを置いてけぼりなんて

何というクズっぷり。

 

そして、彼女は

異国から来たというのに

砂漠に置き去りにされて

独りぼっちだというのに

まあ、肝が据わっている事。

 

登場するどの車もおんぼろで

アメリカって車検無いの?

 

車が無きゃ何もできないし

車がステイタスというより

日本で言う自転車みたいなもんだから

そこは経費をかけないシステムなのかな?

 

そういえばついこの前

家の近所で錆びて、こぐたびにきしむ

自転車に乗ってた人を見かけました。

 

ジャスミン居座る

バグダッドカフェ(GS,モーテル含む)の

女主人、ブレンダは

ジャスミンに対し何者?感を持っている。

部屋の掃除に入って目にしたのは

スーツケースの中の男性物の衣類。

自分のカバンと夫のカバンと

中身を間違えて詰めていたから。

 

ジャスミン、なぜ帰らない?

パスポートも、チケットもあるのに

なぜかバグダッドカフェのモーテルに

連泊します。

だけどおんぼろモーテルには何の娯楽もないし

近所に出かけるような場所もない。

 

そんな時大抵のおばちゃんが始めるのは

お節介。

事務所の掃除をしたり・・・

 

なんだかジャスミン、楽しそう。

コーリング・ユー

世界でもヒットした挿入歌。

たぶん聞いたことが有るのでは?

 

なんだか切ないメロディーです。

 

Calling You、歌詞の字幕では

あなたを呼んでいると訳されていましたが

神の啓示という意味もあるそうです。

Callingは神から与えられた使命、

天職を指す言葉でもあります。

 

ジャスミンは、来るべくして

ここを訪れたのかもしれません。

 

ポスターでは大きな給水タンクを

デッキブラシで掃除するジャスミン。

こんなシーンは出てきません。

 

砂漠→水→オアシス

 

バグダッドカフェでジャスミンが見つけたもの。

そんな比喩なのでしょうか?

 

当時はわかりませんが、

現在アメリカに滞在できるビザは

180日です。

彼女は6か月近く

ここに居たのかもしれません。

 

登場人物に関して

細かい説明は有りません。

 

いつもブーメランを投げている青年。

彼は何者で何をしたいのか?

ブーメランの軌跡は

彼女の軌跡を暗示しているのでしょうか。

 

輝ける場所

敷地内?のトレーラーハウスに住んでいる

画家のコックスは

ジャスミンをモデルに絵を描きます。

カンバスの裏にはローマ数字で

ナンバーが書かれています。

 

その数を追うごとに

ジャスミンのモデル姿が

変化していきます。

 

あえてビミョーな部分は描かれていませんが

それが2人の関係性なのか、

単に見た通りなのでしょうか?

 

細かい説明が無い分

解釈も多様だと思います。

心の中に欠けた部分を持つ、

女同士の友情を描いているという解説も

ありましたが

私は、2人の女性が

輝ける場所を見つけ

自分を輝かせる方法をを見つけるストーリーだと

思いました。