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生きることって楽しいを見つけることじゃない?

海外ドラマ BULL シーズン4-13  愛しき我が子

 

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BULL(法廷を操る男)シーズン4-13

邦題 愛しき我が子

 

親権をめぐる争い

親の離婚でどちらが親権を持つか。

生みの親が育ての親に対し、親権を申し立てる。

 

ドラマや映画でもよく見るシーンです。

一緒に暮らしていない方の親にも

子供と会う権利があり

子供が両方の家を行き来します。

 

時にはそれが誘拐に発展することも。

アメリカでは珍しくないようです。

 

精子の取り違え

不妊治療の末にマコーネル夫妻に

待望のbabyが誕生します。

生まれた子供を見て助産婦さんの顔が

一瞬曇ります。

 

その子供を渡されて夫もまた

一瞬顔色が変わります。

両親は白人なのに、生まれた子は・・・・。

 

不妊治療クリニックで

体外受精に使われた精子は実は他人の物。

おそらく、日本でそのようなことが有っても

DNA検査をしない限り気づかないでしょう。

 

マコーネル夫妻には

不妊治療にかかった費用40万ドル

精神的苦痛に対する慰謝料40万ドル

そしてBULLが上乗せして要求した額を含め

100万ドルが支払われることになりました。

 

親権確認申し立て

マコーネル夫妻は治療のために費やした、

多額の借金があり

生活も困窮していたので

クリニックからの賠償金はありがたいものでしたが

そんな時、二人の子供ジョセフの生物学的父親から

親権確認の申し立てが行われます。

自分の血を引く子供だという主張です。

 

 

共同親権

いつもは陪審員の心を読んで

その心に訴えて裁判を勝ち取るBULLですが

親権争いに陪審はいません。

判断は裁判長の裁量になります。

裁判長は共同親権を提案しますが

両家ともそれを受け入れられません。

 

黒人の子供は黒人が育てる

両家の親たちがそれぞれの言い分を主張する中

生物学的な父親であるマイルズが言います。

黒人の青年を導くのは黒人として育った経験が必要だと。

 

今でも人種差別が少なくない社会では

黒人としての態度や対応は難しいものがあります。

そうやって生きるすべを学んだからこそ

成功者になり今がある。

白人の夫婦には不可能だと言います。

 

このセリフ説得力が有ります。

いまだに黒人だからという理由で

警官に発砲される事件が後をたちません。

 

他のドラマでも同じようなセリフを聞いたことが有ります。

警察官に車を止められたら

すなおにその指示に従う事。

両手は見えるところに置くこと。

人種差別下で生き抜くノウハウを

彼らは子供に伝えていきます。

 

もし私が白人の立場だったらこれを聞いた時、

この子は黒人の親が育てた方が幸せに生きられると

手放すことを考えたかもしれません。

ジョセフは明らかに黒人の子供ですから。

 

後見人の判断

裁判所が指定した後見人が

どちらの家族がジョセフのために

ふさわしいかを調査し、

裁判官にその結果を報告します。

 

黒人でありながら成功者であるウォルトン家では

立派な子供部屋を用意し

既に私立の名門校の入学許可を得ている。

 

ブルーカラーの夫と教師の妻。

決して裕福とは言えないマコーネル家では

子供部屋はなく、親子は同じ部屋で寝ている。

将来は地元の公立校に通わせるつもり。

 

ジョセフをいとおしく思う気持ちは双方同じ。

将来の教育方針を

まだ決めていないことに関しては

子供が小さいのであり得ることです。

そう前置きをしたうえで後見人は

黒人の夫、白人の妻、そして裕福。

そんなウォルトン家が育てるべきだという。

 

BULLの提案

共同親権を望まない以上

どんな決定が下されても

ひとつの家族が心を引き裂かれることになる。

 

ウォルトン家にはどうしてもジョセフの親権を

手に入れたい理由があった。

妻は不妊治療の影響で卵子を失い

もう妊娠するのは不可能になってしまったから。

 

BULLが提案するのはエリザベスの卵子を提供し

サマラがその子供を産むという事。

 

その提案にエリザベスは言う。

自分が産んだ子を自分が育てられないなんてと。

その時ウォルトンは同じことを言う。

まさにそれが自分の思いだと。

 

BULLの提案で両家は相手の思いをようやく理解する。

両方が親として子供の人生にかかわる。

第二の親として。

だからこそ生まれた兄弟。

難しいが得られるものも大きい。

ジョセフに不完全な四人の愛と兄弟を。

 

判決

この裁判は、判決をまたずして取り下げられた。

それと引き換えにエリザベスが卵子を提供する。

ウォルトン家は養育費の支援を申し出る。

 

BULLは自問自答する。

この判断は正しかったか?たぶんね。

最善を尽くしたか?それは間違いない。

ジョセフがどう思うかは20年待ってのお楽しみ。

 

※シーズン4 10、11、 12はスキップしています。

SUMMARIES

いつもはネタバレなしで書いていますが

今回はストーリー全部を書きました。

ドラマではありますが気になったことがあります。

 

両家がごくまともな場合

判断基準はやっぱり裕福さになってしまう事。

 

ドラマでは白人夫婦に人種の違う子供が生まれて発覚しましたが、

取り違えが物心ついた後ならどうなっていたのか。

 

日本でも映画だけじゃなく現実に

乳児の取り違えが起きています。

起きていました。

生まれてすぐに赤ちゃんの足首には

ネームバンドがつけられ

それを防ぐように工夫されていますが

それが体外受精となると

どんなふうに対策しているのでしょうか。

 

将来取り違えが発覚した時

グレた子供を返却して優秀な生物学的我が子と

取り替えたりするんでしょうか?

 

共同親権のお話はこちら。