♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 英雄の証明

映画.comより

英雄の証明

原題はقهرمانペルシャ語で英雄

2時間8分

Amazonprime字幕版で

2024年1月視聴

イランの映画

 

刑務所の休暇システムが謎

遺跡の発掘現場なのかな?

「ラヒム、出所おめでとう」

「いや、休暇だ」

???

「出所を考えてる・・・」

???

意味が分かりません。

 

ラヒムは借金のトラブルで

刑務所に入っていたようですが

殺人とかじゃないから休暇が有るのか?

 

金貨、拾ったバッグ…このくだり

よくわかりません。

※後でわかります。

椅子は有るけど座らない

食事の時は床に布を敷いて

そこにお皿を並べて食べます。

 

ラヒムは時々キッチンで

椅子に座って食べます。

と言っても

二人くらいで身動きが取れないほどの

狭いキッチンの

ガス台の脇に器を置いて。

 

余計なお世話ですが

他は全部椅子の生活なのだから

そろそろダイニングテーブル

買えばいいのにね。

 

お客様が来ても椅子には座らず

床に座り(絨毯は有ります)

お茶もそこに並べます。

 

正直者は・・・

拾った金貨は交番に届けるでしょう?

彼は銀行に行きます。

銀行で落とした人がいないか

聞きに行きます。

落し物の届けが無いことを知り

困り顔の彼に、

電話番号を書いてくれたら

該当者がいたとき連絡するっていう対応。

 

銀行は親切で電話番号をコピーしてくれて

あちこちにチラシを貼る提案を

してくれます。

 

それより交番へ!

 

交番というシステムは日本だけで

一部の国で取り入れているところもあるようです。

その名前はKOUBANです。

 

交番はあちこちに有りますが

警察署まで行くのは大変だから

自分で何とかしようとするのでしょうか?

 

無事落とし主が表れて

刑務所のたった2日の休暇を使って

持ち主探しに奔走したことが美談になり

TV局が取材に来る。

 

この時張り紙に書いたのは

刑務所の電話番号。

それもトラブルの一因でした。

 

この金貨を拾ったくだり、

意味が分かりませんでしたが

これを拾ったのはラヒムの恋人。

一度は売ってお金に替えようとしましたが

やはり返すことにしたわけです。

って、最初から返せよって話です。

 

まじめで正義感にあふれ

頼りがいも有る実直な男です。

金銭的な苦労を抱えていたが

欲望より善意を優先することを

今回の行動で示した。

 

刑務所関係者は、べた褒めです。

なんだか違和感。

 

新聞に載り、TV局が取材に来て

今や彼は時の人。

どっちがいい人?

商売を始めるため高利貸しから借りた資金を

パートナーに持ち逃げされ

肩代わりしてくれた前妻の父親から

返済ができないことを訴えられ

刑務所に入った。

それがそもそもの始まりなんですが

金貨を落とし主に無事返したことから

本当は良い人説浮上。

 

借金を肩代わりした元義父が

クレームを入れに

刑務所に来たりしたけど

彼の美談はどんどん大きくなり

チャリティー協会から

無償の勇気への感謝の証として

審議会の職が提供される。

チャリティーの寄付で負債も完済できる?

 

とんとん拍子じゃありませんか。

 

チャリテイーでは3415万トマンの

寄付が集まったけれど

肩代わりした元義父は言う。

 

自分が用立てた金額は1億5000万トマン。

彼の負債のために

妻の宝石を売り、娘の持参金も使った。

拾ったものを返すのが善行?

それ当たり前じゃないか!

 

なのに彼が英雄で

私が悪徳債権者?

言われてみればそうだよね。

 

美談の証明

彼が拾った金貨の落とし主は

絨毯を織る仕事でこっっそりためたお金を

夫に見つからないように金貨に替えていた。

 

チャリティー協会から紹介された職場に行くと

SNSでは美談は作り話説が広まり

真偽を確かめるためにも

落とし主の証言が必要だと言われてしまう。

 

受験の時と、ラーメンのおかわりの時と

探している人が見つからない時はこれしかない。

替え玉

だけど、それがバレたら犯罪だよね。

相手が警察なわけじゃないから

犯罪ではないのかな?

いや、訴えられてら詐欺罪だよね。

そして刑務所に戻る彼は英雄

SNSは人生を狂わせることも有る。

 

恋人が拾った金貨を

さも自分が拾ったように落とし主を探し、

SNSで拡散され

正直者として美談になった。

 

その彼の美談を覆したのもSNS。

 

覆された美談をSNSを利用して

お涙頂戴路線で汚名返上させようと

画策する刑務所職員タヘリ。

 

英雄の証明という邦題は

ともすると彼の美談を

証明するという意味のように捉えられるが

原題の英雄

息子をさらし者にしてまで・・・という、

息子にとっての英雄がラヒム。

私はそんな風に思います。

 

と、感動的なことを書いた後で

こんなことを言うのは心苦しいのですが

ラヒムが変なにやけ顔をするんだよね。

ちょっとそれ、パスです。