画像はwww.amazon.co.jpより引用
コーダ あいのうた
アカデミー賞作主要三部門を
受賞したことでも話題になった、
2021年の映画です。
原作はフランス映画のこちら。
AmazonPrime字幕版で
2022年8月視聴
1時間50分
吹き替え版もありますが
エールを字幕で見たので
あえてこちらも。
コーダ
タイトルのコーダは
音楽用語のコーダではありません。
child of deaf adults➡Coda
”聾唖の親を持つ子供”の
頭文字をとったものです。
先入観で見てはいけない
レビューを見ると
原作よりCodaの方が
好意的に書かれています。
アカデミー賞受賞してるしね。
だけど、エールも
心温まるとてもいい映画でした。
もしどちらも見ていないのなら
先ずエールを見て
次にコーダを見ることを
お勧めします。
どちらがイイとか
劣っているとかではなく
不要だと思った部分や
膨らませたかった部分の
違いが良くわかります。
設定はちょっと違います
Coda
両親と兄
Yell
両親と弟
Coda
漁業 船で漁をする
Yell
酪農 牛を飼いチーズを作る
大まかな部分や
合唱を始めたきっかけなどは
殆ど同じ設定になっています。
Coda・Yell
ルビー以外の家族は
耳が聞こえないので
料理をするにも
洗い物をするにも
ガチャガチャと
大きな音を立てる。
何気ないシーンですが
聞こえる人と聞こえない人の違いが
こんな風に表現されています。
Coda・Yell
子供の頃からの役割なので
高校生が口にしにくい言葉も
クールに通訳する。
Coda・Yell
アメリカ版は
バークリーを受験します。
家族のために諦めかけ、
そして家族の応援で目指します。
マーリー・マトリン
母親役の彼女は
アメリカドラマを見ている人なら
ああ、あの人ねってわかると思います。
スイッチ 運命のいたずら
ER
LOW&ORDER
CSI NY
CSI 科学捜査班
クワンティコ等
聾唖者の役だけではなく
その人物が
たまたま聾唖者だったという
そんな設定の場合もあります。
最初に母親役として
起用された彼女は
夫、息子のキャスティングを
聾啞者から選ぶことを押したそうです。
家族の形
兄が見ているスマホの出会い系に
母親がだめだししたり
色々チャチャをいれます。
イヤホンを外せと言われたルビーは
音楽はダメで出会い系は良いの?
母親の答えはこう。
家族全員で楽しめるから。
※ママぶっ飛んでますね。
合唱を始めた娘に対し
母は言います。
反抗期なのよね。
もし私が盲目なら
きっと絵を描いていたんでしょうね。
※言い方は当てつけ?的な感じですが
親離れに淋しさを感じての
言葉かもしれません。
もしバークレーに合格したら
私たちのベイビーは
行っちゃうのよ。
そういう妻に夫は言います。
ベイビーなんかじゃない。
昔から大人だった。
※このパパもかなりぶっ飛んでいます。
友人のマイルズに
事細かく説明するシーン。
笑っちゃいます。
思わず見ていて言いたくなる。
「もうわかったから」って。
どんなシーンかは映画でどうぞ。
ネタバレNGなのではなく
ちょっと説明しにくいので。
母の言葉に少し驚きました。
生まれてすぐに聴覚の検査をして
子供が聾唖でないことがわかり・・・・
嬉しかったというセリフではなく
がっかりしたという言葉。
分かり合えないと思ったから。
Codaであるがゆえに
普通の17歳とは違う生き方。
だけど、それもひとつの家族の形。
ルビーが歌のレッスンで不在な中、
ある事件が起こります。
家族が彼女を手元に置きたい、
ルビーも夢をあきらめる。
そんな選択を選ばざるを得ない
この状況は説得力があります。
涙腺崩壊in the hause
ブロ友のヒロさん風に言えば
こんな感じ。
このフレーズ一度使いたかった。
in the theatreの可能性も有るので
ハンカチは必須です。
オーディションで歌ったのは
青春の光と影(Both sides now)
1967年ジョニ・ミッチェルの曲で
色々な人がカバーしているようです。
私はカーペンターズの印象があります。
皆さんも一度は聞いたことが。
人生を両側から見つめている。
そんな歌詞がまさにこの映画と
リンクしています。
ストーリーがわかっている映画は
基本見ないスタンスなのですが
これは両方見てください。
見て良かったって思うはず。
最後に出てくる魚の販売店は
エールのチーズの販売店と
よく似たイメージだと思います。
それが、
原作を超えるものを作ろうとか
原作より高い評価を得たいとかではなく
エールをリスペクトしいることの
証のように思えます。