♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 シー・セッド その名を暴け

note.comより引用

シー・セッド

2023年9月 

Amazonprime字幕版で視聴

2時間9分

原題 She said

アメリカ映画

 

ある女性がNYタイムズ紙の記者に相談する。

告発すれば彼を止められますか?

もし彼に訴えられたら

NYタイムズ紙は助けてくれますか?

 

報道機関は法的支援ができません。

ご自身で戦わないと・・・

 

訴える相手というのは実在の人物、

トランプ氏。

声を上げた彼女の元には

汚物が郵送されてきた。

この映画は彼が2度目の大統領選に

敗退した後に作られています。

 

#Me Too

ハリウッドでのこの運動は記憶に新しい。

性被害者が体験や告白を共有する際に

用いられるハッシュタグです。

 

実話がベース

ハリウッドの大物プロデューサー、

ハーヴェイ・ワインスタインの

長年にわたる女優やスタッフ女性に対する、

性的暴行事件を暴いた、

NYタイムズ紙の調査報道記者の

記事発行までの軌跡を追った実話です。

 

サスペンスではない

大物の悪事を暴く映画では

ともすると命を狙われたり

脅迫されたりという場面が多いのですが

実話だけにそんな派手さは有りません。

 

秘密保持契約にはばまれたり

公にしたくない心理が働いたり

なかなか協力を得るのが難しい中

地道な努力が実を結ぶ過程を

描いています。

 

秘密保持契約

出版業界の人間が

発行前に内容を明かしたり

家政婦が雇い主の家族の事を

外部に話したり

研究者が開発中の薬品や

機械などの内容を漏洩したり

それを防ぐために契約を結ぶことは

当然だと思います。

 

ただし、それが犯罪にかかわるなら

話は変わってくると思うのですが

アメリカ映画やドラマでは

被害者が金銭と引き換えに

たとえそれが犯罪にかかわることでも

口外できない。

そんなことが多々あります。

 

弱い者の声は届かない

どんな種類のハラスメントでも

力関係でその声は打ち消されます。

本人の証言しか証拠が無い場合は

名誉棄損で訴えられることも有ります。

 

そんな時、誰の声が取り上げられるかというと

社会的地位がある人

お金がある人

世間から善人だと認識されている人。

 

2人の記事は性的不正行為への

世界的な運動の火付け役になり

2020年2月ワインスタインは

強姦と性的暴行で23年の刑となり

LAとロンドンでも起訴されている。

 

まさに、今・・・

似たような事件は日本でも公に。

力のある者にはそれを守る取り巻きが

必ずいます。

ちっちゃな力では太刀打ちできませんが

まさに積羽沈舟(せきうちんしゅう)

 

知らなかった・・・そういう彼らが

大人になり、そして気付く。

でも、彼らが声を上げることに

自分に対するメリットは一つもない。

むしろデメリットなら沢山ある。

 

映画の中で記者が言っていたのは

女優には発言する場所が有る。

発言する場所を持つ人が声を上げる事

簡単ではありませんが

耳を傾けてもらえる力が有ります。