lニューヨークタイムズ紙のコラムをベースに、
8つのエピソードで構成された
ロマンチックでちょっぴり切ない恋のお話
1 私の特別なドアマン
主人公マギーが住むアパートのドアマン、グズミン。
アルバニア生まれの彼は強制労働所育ち。
活動家である両親は、彼が子供のころに逮捕されている。
ちょっと気難しそうなグスミンは
マギーがボーイフレンドを連れてくると
父親さながらに彼を観察し、
近寄らせないオーラでだめ出し。
アメリカドラマで見かけるドアマンって
日本の管理人さんとはちょっと違います。
ベルボーイのように荷物を運んでくれたり
警備員のようにセキュリティーに気を配り
コンシェルジュのように小包を受け取ったり
用事を申しつかったり
ただドアを開閉する仕事ではありません。
ドアマンの平均年収は400万円弱と言われています。
ただのドアボーイではない証です。
空気を読む力や
高いコミュニケーション能力も求められ
家族のような存在でありつつも
つかず離れずの絶妙な距離感を保つことで
住民たちからの信頼を得ています。
ストーリーに戻ります。
あることがきっかけで
マギーとグスミンの距離感が縮まり、
一番頼れる存在になっていきます。
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仕事のオファーでNYを離れたマギーが
恋人と5年ぶりにレジデンスを訪れたとき
彼は言います。
私はボーイフレンドがどんなかなんて
気にしていなかったよ。
いつもあなたの目を見ていたんですよ。
ボーイフレンドを品定めしていたわけではなく
マギーが彼に対してどんな気持ちでいるのかを
いつも見ていたのです。
彼女の目を見て恋人ダニエルが
かけがえのない存在であることを察し、
祝福しました。
ネタバレキンシなので肝心なところはシークレット。
実話に基づいたストーリー。
心がほっこりするラストです。
グスミンは今もドアマンとしてNYのレジデンスで
働いているそうです。
画像はAmazon.co.jpより引用