リリーのすべて
AmazonPrimevideo吹き替え版で
2025年3月視聴
1時間59分
原題 The Danish Girl
Danish=デンマーク、デンマーク人
【リリー】
リリー・エルベ
1930年代に世界で初めて
性別適合手術を受けたデンマーク人
【ゲルダ】
ゲルダ・ヴィーグナー
デンマーク人の画家
リリーの妻
リリーエルベの事を題材にした小説が
元になっていますが
かなり脚色されているようです。
なかなか官能的な映画なので
ファミリーでの鑑賞には不向きです。
それはある日突然に
1930年は昭和5年。
俺を踏まえて観てください。
妻ゲルダは肖像画家
夫の風景画家アイナーとは
美術学校時代に知り合う。
ゲルダの絵のモデルが来られなくなり
アイナーにストッキングを履かせ
ドレスをあてがった時
彼の心の中で何かが変わった。
元々シュッとした顔立ちの彼に
女装させメイクをしたのは妻のゲルダ。
そして2人で舞踏会に出かけたのは
面白半分だったが
リリーと名乗るアイナーは
男性たちの視線をくぎ付けにした。
もし夫が女性たちに言い寄られたら
不快な気持ちになるかもしれません。
もし女装した夫が
男性たちに言い寄られたら・・・
ゲルダは複雑な思い感じます。
違う意味でアイナーも自分に対して
複雑な思い感じます。
ふたりの分かれ道
ゲルダがリリーをモデルにして書いた絵は
画商に認められパリで個展を開くことに。
アイナーは病院で
性的倒錯者と診断される。
ふたりでパリにやって来たけれど
アイナーはもう筆をとることは無くなった。
アイナーはもういない。
家でゲルダを待つのはリリー。
人の気持ちは変えられない
どの医者も精神疾患と判断するが
唯一女性になる手術を勧める医者がいた。
彼が手掛けるのは2例目だけど
2例目は手術当日に逃げだした。
実質、リリーが初めての事例になる。
体を休めて体力をつけ
感染症のリスクを減らす。
先ず、男性では無くなる手術をし、
そして、女性になる手術をする。
リリーはデパートで働き始める。
もう画家ではなく女性になった。
そして本当の女性になるための
2度目の手術は危険なものだった。
ゲルダはリリーの故郷へ赴き
アイナーが描いていたあの景色を見た。
リリーがくれたスカーフが風に飛ばされた時
ゲルダの言った言葉。
「いいの、飛ばせてあげて」
私には理解できないけれど
同性を好きになったり
戸籍とは違う性別になりたかったり
それがどういう意味なのかを
察することはできても
そういう思いの人にしか
理解はできないと思う。
ただ、それぞれの思いを
否定する権利は誰にも無い。
周囲に知れたら
たぶん石を投げられるような時代。
その辺は描かれてはいませんが
どうだったのでしょう?