
82歳素敵マダムのおしゃれ見本帖
株式会社宝島社
2024年6月28日発行
著者 石井庸子
※タイトルで検索したら(Amazon)
なぜか高額で出品されていました。
¥1,870が定価なのでそれを探してください。
ピンタレストでたまたま見つけ
面白そう!
PCで図書館の蔵書検索をしましたが
(8月のはじめ)
発行されてから1ケ月ちょっとなので
最寄りにも、区内にも都内にも
ありませんでした。
そんな時は図書館に
リクエストが出せます。
詳細はこちら
石井庸子さんはどんな人
若い頃はおきれいだったのだろうと
思わせるような
笑顔の表紙が素敵です。
モデル養成所を経て
モデルの仕事をしながら
カフェでアルバイト。
そこで知り合ったデザイナーの
水野正夫氏の
『サンジェルマン・デ・プレの
カフェに座っているだけで
着こなしやファッションの
勉強になる』
そんな言葉に触発され
パリで目にした、通り過ぎる人達の
シンプルだけどおしゃれな着こなしに
感銘を受けたそうです。
1973年31歳の時
パリでバーを経営していた友人から
お手伝いを頼まれ
パリまでの片道切符を手に
飛び立ちました。
現地で日本人のシェフと結婚して
出産も経験し
その後知り合いのお店を借り
小さなバーを経営していましたが
深夜郊外の家に帰る途中
居眠り運転で事故を起こし
バーを閉めました。
その後は孫の面倒をみたりと
普通のおばあちゃんとして
生活していましたが
娘婿に誘われ
彼が経営するカフェで
働き始めて今に至るそうです。
生き方が素敵
モデルになったのは
家業の関係で通うように言われた、
服飾専門学校にいきたくなかったから。
パリに渡ったのは
勧められた結婚話しに
ピンと来なかったから。
彼女の思考のベースは
嫌なものは嫌
我慢したくない
そんなところにあるようです。
勿論水野氏に出会わなければ
パリの良さを知ることもなく
友人に誘われなければ
パリのバーで
働くこともなかったでしょうが
チャンスの神様の前髪を
自分の手で掴んだ結果だと思います。
知り合いがいるとはいえ
言葉もわからない外国に行って
そこで生活する思い切った勇気。
まるでパリに呼ばれていたかのようです。
おしゃれ見本帖
元モデルといえども82歳。
それなりのおばちゃん体型が
逆に好感度です。
20歳の頃の体型を維持してますなんて
言われたてもね。
そんな人のファッションは
なんの参考にもなりません。
私くらいの年齢になると
自分の好きなスタイルも
ある程度確立してきます。
キメすぎない抜け感、
流行りやブランドに関係なく
気取らない自分らしさと
彼女は言っていますが
まさに同感です。
基本的にはパンツスタイル。
トップスはTシャツや
襟付きの綿シャツ。
アウターはブレザー系のジャケットや
ジャンパースタイル。
靴はローファーやオジ靴。
オジ靴:おじさんが履くような紐靴
バッグは働いているカフェの
布バッグだったりもしますが
さりげなくエルメスのバーキンや
シャネルのバッグ。
グッチのローファー等
ブランド品も合わせていますが
ユニクロのパンツも愛用しています。
綿シャツとパンツのコーデに
パールなどのアクセサリーで
華やかさをプラスしています。
シニアファッションのお手本
おしゃれなシニアなどで検索すると
個性的なファッションを楽しんでいる人も多い。
勿論それはそれで素敵ですが
一歩間違えるとイタイ感じになっちゃうし
誰でもが真似できるものじゃない。
真似したいものでもないかもしれない。
他人からどう思われようが
気にする必要はないのだけれど
Going my way で構わないのだけれど
いつもいつもコーデの事ばかり考えてると
疲れちゃう。
新しい服をどんどん買い足すと
それに合わせて新しい靴を、
それに合わせて新しいボトムスをと
果てしなく広がっていく。
モードな服を選べば
おしゃれ感は出せるけれど
シャツ+パンツ+ローファーという
キメ過ぎない、頑張り過ぎない
ごく普通のスタイルでありながら
素敵に見えるテクニックは
かなりの上級者。
私の、お手本はこの本の中にあった。