Amazonprimeより
ヒューマンズ
2024年2月Amazon prime
吹き替え版で視聴
シーズン3まで
前からメニューにありましたが
あまり興味をそそられず
ずっとスルーしていたのですが
なかなか面白かったです。
シンス
近未来の話?
空飛ぶ車や
ボタンひとつで
料理が出てくるなんてシステムは
登場しないので
まさに、今のお話です。
シンスと呼ばれる彼らは
人型ロボット、人造人間。
見かけは人間と同じなのですが
血液(的な物)が青く
通称グリーンアイと呼ばれるように
瞳がグリーンなので
区別がつきます。
実際にグリーンの目の人も
いますが
かなり鮮やかな緑です。
使用人?相棒?
事故に有った妻のリハビリに
保険会社からシンスが派遣されます。
心が通わない夫より
シンスの親身なケアに心が動きます。
シンスも旧型になると
廃棄処分を言い渡されたりしますが
長年相棒として生活を共にすると
手放すことはできません。
ショッキングな選択
物語の中心になるのは
ホーキンス家。
仕事に没頭している妻に対し
半分当てつけでメイドのシンスを
購入したジョー。
最初は不満に思っていましたが
シンスとかかわりを持つ過程で
妻のローラは弁護士として
シンス擁護派の立場になります。
大抵の政治家たちは
シンスを人間の脅威として扱います。
ある日、ホーキンス家に
暴力的なシンスたちが乗り込んできます。
家の前に偶然いた老人と
ホーキンス家で面倒を見ていた子供のシンスと
どちらかを銃で撃つ。
どっちを撃つか選べと言う選択を
妻のローラに突きつけます。
数日を一緒に過ごした子供のシンスと
見知らぬ人間の老人。
彼女はどちらを選択するでしょう。
この場面はショッキングでした。
答えを知りたい方は
コメントで質問してください。
ハイブリッド
シンスを工業的に増やすことは可能ですが
生殖能力はありません。
シンスの子孫を残すことはできませんが
人間とシンスの能力を持ち合わせた
ハイブリッドが誕生する予告を残し
物語は終わります。
人型ロボット
今やファミレスでも
ロボットが料理を運んできます。
色々なところで見かけるロボットは
THEロボットという見た目ですが
技術的には人間そっくりに
作ることは可能なはずです。
ただあまりそういうロボットを見かけないのは
人間と差別化することで
脅威にならないようにしている気がします。
このドラマを見てそう思いました。
アメリカ奴隷制度
アメリカではその昔、
アフリカから連れて来た人々を
労働力として牛馬のように
扱いました。
シンスたちは
メイドとして家事をこなしたり
清掃などの仕事が主ですが
文句も言わず
黙々と働く労働力として
人間の仕事を奪い
失職した人々からは
憎悪の対象にもなってしまいます。
当然頭脳も明晰なので
肉体労働者だけではなく
頭脳労働者も
仕事を取って代わられると言う
脅威を感じてしまいます。
アメリカの奴隷たちが
解放運動を起こし
市民権を得たように
感情をプログラミングされた
シンスたちが
同じような行動を起こします。
奴隷解放を訴えた白人たちもいれば
白人至上主義の白人たちもいたように
シンス寄りの人間もいれば
攻撃してくる人間も。
シンスの中には
人間より優れている自分たちが
人間を制するべきだという考えを持つ者、
力で人間に抵抗しようとする者も。
シンスは比喩であり
このドラマが言いたかったのは
人種差別などのヘイトクライムへの
警鐘なのではないでしょうか。