♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

介護のおはなし 褥瘡(床ずれ)はあっという間に 誰も教えてくれなかった

褥瘡(じょくそうとは)

わかりやすく言うと、床ずれ。

靴ずれとはちょっと違う。

 

長期間同じ体勢で寝ていると

体と布団との接触部分に血行不全が起き

周辺組織が壊死することを言います。

 

それを防ぐため病院では、寝たきり状態や

術後などで寝返りが打てない患者に対し

頻繁に寝返りの介助をします。

 

健康な人は一晩で20~30回くらい

寝返りを打つと言われているので

それをしないと

早い場合は2時間で

症状を起こすことも有ります。

 

寝たきりでなくても

車いすに一日中座っていて

後頭部や耳にできることも有るので

寝たきりでなくても安心はできません。

老化で皮膚が薄くなることも発症につながります。

 

褥瘡の程度

靴ずれの場合は赤くなって

水ぶくれになることも有りますが

絆創膏でも貼っておけば大丈夫。

褥瘡とはそもそもそうなった原因が違います。

 

内科や皮膚科の受診が必要になります。

 

ステージは1~4まであり

重症になると皮膚が壊死し

その部分を切り取る作業が必要になります。

もちろん家ではできません。

 

知らずに放置していると

膿が溜まったり

体液がもれ栄養素が失われたり

傷口から感染することも有ります。

 

骨に感染すると骨髄炎、菌が血液に入ると

敗血症を発症し命にかかわることも有ります。

 

あなたたちがこうさせたのよ

母が圧迫骨折の痛みで動けなくなり

一旦は救急搬送されましたが

圧迫骨折で入院はできませんでした。

 

家に帰りいつの間にか

勝手にベッドから降りてしまい、

私が翌日訪ねた時は

絨毯の上でくの字になって動けない状態。

 

それが金曜日。

「このままじゃ骨が曲がっちゃう」

私がまず思ったのはそれ。

褥瘡なんて考えてもみなかった。

 

ケアマネージャーさんにも来てもらい

ホームドクターにも見てもらい

だけど誰も教えてくれなかった。

褥瘡になっちゃうってことを。

 

救急病院に搬送されたときも

(全く動けない状態だったのに)

このまま寝かせていると褥瘡になるから

痛がってもこまめに

動かすというアドバイスもなかった。

 

水曜、整形外科で入院できる病院を紹介され

搬送後に初めて褥瘡ができていたことを知らされた。

大きさは手のひらぐらい。

中心は壊死して真っ黒(かなり重症)

 

金曜から水曜まで後手に回ったことには

理由が有って、ここでは省略しますが

この一週間がそれを悪化させた原因でした。

 

「あなたたちがこうさせたのよ」

性格きつめの女医にそう言われました。

 

その後、褥瘡の治療ができる病院へ転院し

壊死した部分を切除し

再度整形外科に戻りました。

 

皆さんに知ってもらいたい」

介護のプロでもないのに

この記事を書いたのは

褥瘡になるのに

たいして時間はかからないということを

周知してもらいたかったから。

 

これから親の介護をすることになるかもしれない。

夫や妻の介護をすることになるかもしれない。

自分が介護される立場になることもあり得る。

 

病院や施設なら

そのへんは心得ていますが

自宅で介護する時には

これを忘れないでください。

そして、何事も対応は早急に。