画像はHmvより引用
デクスター
タイトルのデクスターは
主人公デクスター・モーガンの名前。
2006~2013放映。
全8シーズン
2023年4,5月Hulu吹き替え版で
視聴。
以前はAmazonでも視聴できましたが
現在はできません。
警察官は殺人鬼
日本の副題がなんだか気に入りません。
かなり前から知ってはいましたが
殺人鬼のドラマって
見る気が失せるのは私だけでしょうか?
しかしながら打ち切りも多い中で
シーズン8まで放送されたということは
何か魅力があるのでしょうね。
そして、デクスター・ニューブラッドという
続編も放送されています(Hulu)
シーズン8のラストを見ると
それもわかります。
要望があったということなんでしょうね。
殺人鬼と言ってしまうと
警察官の皮を被った悪人という
イメージですが
それとはまた違います。
バレそうになった時、
つかまりそうになった時
見ている私たちを
早く逃げて!捕まらないで!
そんな風に思わせてしまうドラマです。
Bloodyなシーンは多いです
一言で言えば必殺仕事人。
選ぶ相手は依頼されるわけではなく
法の不備で釈放された犯人や
まっとうな捜査では
証拠を示せない容疑者などを
独断で選んで葬り去っています。
それにしてもBloodyなシーンが多く
苦手な方も多いかもしれませんが
ヒューマンドラマでもあるので
そこが長寿の所以かもしれません。
シーンと言えば・・・
アメリカの女優は大変ね。
お子様と一緒だときついシーンも
多いです。
シーズン1
副題は警察官となっていますが
血液専門の鑑識官です。
父も妹も警察官という警察一家。
デクスターの母は情報屋で
見せしめとして残忍に殺され
幼いデクスターと兄は
それを目の当たりにし
現場であるコンテナから救出されました。
彼女を情報屋として使っていた警察官に
救出され養子となり
物心ついていた兄は施設に収容されます。
デクスターの父は養父、そして
妹とも血がつながっていません。
幼少期の動物虐待の対象は
成長とともに人間に向かうと言われています。
デクスターにその傾向が見られたのと
物心がつかなくても
残忍な現場を見たことが
影響しているのかもしれません。
父がそんな彼を救おうとした方法は
彼の欲求を法で裁けない犯罪者に向ける事。
既に亡くなっている父が
彼のアドバイザーとして多々登場します。
亡霊?幻想?
1番の教訓は「捕まるな!」
ただそれにはもうひとり
精神科医がかかわっているのですが
それは、別のシーズンで解明されていきます。
シーズン1のメインの事件は
冷凍車キラー。
デクスターの義妹デボラも
危うく毒牙にかかるところでしたが
その犯人は・・・・
デクスターに由縁の有る人物でした。
シーズン2
デクスターが闇に葬った犯罪者たちは
一癖二癖あるやつなので
誰からも捜索願が出ることもなく
マイアミの沖合に沈められていましたが
ひょんなことから大量の遺体が発見され
その犯人はベイハーバーブッチャーと
名づけられました。
デクスターとしては
心中穏やかではありません。
人に心を動かされないデクスターですが
2人の子供を持つシングルマザーとは
だんだん良い関係になっていきます。
裏の顔を隠すために
もう一つ別の心労が始まります。
だったらもう辞めたら…とはならない。
行きがかり上
断薬会の更生プログラムに参加する羽目になり
ライラが後見人になるが
彼女を見たリタは心中穏やかではありません。
後見人が魅力的な女性なので。
彼は今まで他人とは距離を置いていました。
そうすることで自分の立場を守ってきましたが
リタやライラを含め
繋がりが増えることは彼自身の立場を
危うくしていきます。
そしてライラはかなりヤバい人格なのです。
デクスターに異常にに執着し・・・
ドラマではそれぞれの性格が
かなりデフォルメされています。
出世欲の強い警部補マリアは
上司を引きずり落とすために策を弄します。
いつも自分の立場優先の行動です。
ドークス刑事は本能的にデクスターを嫌い、
その臭覚がデクスターを追い詰める。
既に捜査上の問題でイエローカードの彼は
停職中にデクスターの尻尾をつかむ。
逆転勝利?でドークスを監禁したデクスター。
彼の掟は犯罪を犯した者が対象。
ドークスを処刑するわけにはいきません。
実際にそれをしたのはライラ。
ドークスはベイハーバーブッチャーとされ
この事件は一件落着。
FBIから事件の捜査に来たランディー捜査官。
妻を亡くし娘とも疎遠になっていた。
デクスターの義妹モーガンは
父親の愛情に飢えていた。
(養子であるデクスターにばかり
愛情を注いでいたから)
親子ほど年の差のあるランディーと
モーガンは恋に落ちるという筋書きだけど
ベイハーバーブッチャーの事件解決で
次の赴任地オレゴンに行ってしまう。
ランディーの割り切り方にちょっとびっくり。
モーガンが最初に付き合ったのは
冷凍庫キラー。heartbreak
ジムで知り合った童話作家とも
heartbreak
FBIのランディーを追いかけるつもりだったけど
色々あってheartbreak
シーズン3
リタとその子供たちとデクスターの関係は良好。
ベイハーバーブッチャーの事件も
とりあえず解決し
またまた副業に励んでいました。
デボラは新任のクインの助言で
彼の個人的な情報提供者アントンと知り合う。
結論から言うとアントンは次の
heartbreak
デクスターはちょっとした手違いで
ある男を殺してしまうが
その男はやり手の地方検事補ミゲルの弟。
そんなことも有りデクスターとミゲルは
親友同士に・・・は半ばミゲルが
グイグイ来た行きがかり上です。
養父は(幻想)相棒を持つことを否定するが
彼の予言通りミゲルがデクスターの
足かせになっていく。
ミゲルの概念は
悪いことをした人=悪人ではなく
自分に都合の悪い人=悪人。
そして暴走をはじめる彼を止めたのが
デクスター。
シーズン4
デクスターはリタと結婚し
3人の子供のパパになるのですが
(三人目は二人の間の子)
アメリカのパパたちはこんなに子育てに
協力的なんでしょうか。
一日仕事をして帰ってきて
ごめんね君だけにまかせっきりというスタンス。
副業が殺人というところに引っかかるけど
夫の鏡じゃないですか?
シーズン4の主役は
トリニティーキラー。
トリニティーというのは3つの
3組の、3重のという意味。
シリアルキラーたちは
たいてい法則にのっとって
それを行っています。
この犯人は一つの事件で
3つの殺人を犯している。
長年この事件を捜査していた
元FBIのランディー捜査官がマイアミに戻ってきて
デボラは心中穏やかではない。
(元恋人だから)
若い女性のバスタブでの殺人
子持ちの女性の転落死(自殺に見せかけて)
男性の撲殺
デクスターはトリニティーキラーの
正体を突き止めるが
本性を隠して、教師、教会の執事、
家庭人であるその姿に
自分の理想を見る。
いつもならすぐに結果を出すのだが
偽名で近づき
彼と行動を共にする。
父親の幻想に制止されますが
学ぶところが有ると思い込んでしまいます。
ある夜駐車場で
ランディーとデボラが撃たれ
ランディー(元FBI)は命を落とす。
存在に近づきすぎて
トリニティーキラーに撃たれた・・・
最初はそう思っていましたが
実は犯人は意外な人でした。
そしてデクスターの正体が
トリニティーキラーにばれ
家族にも危険がおよぶ事になり
もう引き下がることはできなくなる。
いよいよ実行に移すため
上の子二人を祖父母に預け
新婚旅行という名目でリタと
ハリソン(3番目の子)を
先に送り出し・・・・
たぶんデクスター史上
最悪の出来事が彼を襲う。
シーズン5
シーズン4の結末から
立ち直れないデクスター。
リサの子供のアスターとコーディー。
特に長女のアスターは
デクスターのせいでこうなったと攻め
2人は祖父母のもとで暮らします。
またもや裏の仕事をはじめ
その時に助けた女性ルーメンに
顔を見られてしまう。
話は変わりますが
その政治力から
異例の昇進で女性警部補になったマリアと
その部下で刑事のエンジェルが
結婚したのですが
彼女の貯蓄額を知ったエンジェルが
結婚したんだから
これは二人のものだよねって
同僚に確認するセリフに
ちょっと引いた私です。
妻がお金持ちだというのを知って
仲間を引き連れて
おごるという・・・・クズやん!
監禁され、いづれ殺されていたであろうルーメンは
故郷に帰るようにデクスターに促されますが
強い復讐の思いがデクスターを動かし
2人でそれを成し遂げます。
その現場で妹のデボラと鉢合わせに・・・
カーテン越しなので顔はわかりませんが
13人もの女性の
監禁暴行を録画したテープを見たデボラは
復習のためにそこにいたひとりが
13番目の被害者であることを知り
(録画テープはデクスターが隠した)
2人を見逃します。
デクスターはルーメンこそ
同じ秘密の共有により結ばれた相手だと
確信していましたが
復習を終えて一緒にいる意味を見出せず
ルーメンはデクスターのもとを去る。
シーズン6
シーズン2ではドークス刑事が
デクスターを怪しんでいました。
デボラの相棒新任のクイン刑事も
デクスターに疑念を抱き
素行不良で首になった元警官に
デクスターを調べさせます。
危ないところだったのですが
シーズンン5でそれをかわすことが来出ました。
クインはデボラにプロポーズしますが
そっけなくフラれて酒浸りに。
シーズン6の犯罪者は黙示録キラー。
美術品修復業のトラヴィスは
教授のジェームスに操られて
殺人を犯していく。
と思いきや実は教授は
何年も前に死んでいて
(殺したのはトラヴィス?)
トラヴィスは幻影に促されていたようです。
デクスターの息子がトラヴィスに誘拐され
無事救い出します。
シーズンンごとにハリソンが成長し
(同じ子役かどうかはわかりません)
どんどんかわいくなっていきます。
デクスターの妹デボラは
いつも兄貴を頼りにし
仲の良い兄妹でしたが
デボラは兄に対する愛情が
家族の枠を超えたものであることに
気づきます。
教会でトラヴィスを処刑しているところを
妹デボラに見られてしまうのですが
その気持ちゆえに
通報することができず
苦悩を抱えることになります。
シーズン7
デボラは証拠隠滅に手を貸してします。
落着したベイハーバーブッチャーが
ドークスではなくデクスターであることを知る。
マイアミメトロ署が15年前の
殺人事件の共犯者として
ハンナを追い始めていた。
デボラはルポライターの死に
ハンナがかかわっていることをかぎつけるが
物証がなく、
デクスターは処刑の寸前で
ハンナの魅力に惹かれ助けてしまいます。
ハンナは美人で魅力的でもありましたが
デクスターが惹かれたのは
それだけではなく
同じ種類の人間だったからです。
ハンナを虐待していた父親が
金の無心にやってきます。
はねつけられた腹いせに
彼はハンナが殺人を犯した証拠の
タレコミの情報を警察に流します。
そんな中デボラは運転中に
意識を失い事故を起こす。
ハンナの殺人の裏を取りに行く途中の出来事で
デボラはハンナの仕業だろうと言う。
ハンナは自分が本気だったら
完璧にやるという。
デクスターは二人の間で揺れ動く。
デボラの事故は
ハンナが仕組んだものという確証を得て
デクスターは隠ぺいしていた
ハンナの殺人の証拠を差し出し、
ハンナは逮捕される。
マリアはデクスターが
ベイハーバーブッチャーだと
確信する。
デクスターの母を殺して服役中の
エストラーダを仮釈放させ
デクスターの処刑現場を押さえようと画策する。
そして決定的な証拠をつかまれ
絶体絶命のデクスター。
デボラはマリアを射殺してしまう。
シーズン8
デボラはマリアの件で
良心の呵責にさいなまれ
警察を退職し探偵事務所で働きだす。
シーズン8の事件は
脳の一部を切り取られた刺殺体。
サイコパス研究家のエブリン博士が
登場する。
彼女はデクスターの父親から相談を受け
デクスターの育て方をアドバイスしていたが
実はそのアドバイスこそが
彼を怪物に仕立てていくものだった。
エブリン博士の息子は施設の火事で
死亡したと思われていたが
放火した彼の偽装で
別の人物として
サイコパスを隠し暮らしていた。
逮捕されたハンナは護送中に脱走し
偽名で富豪と結婚していた。
何不自由ない暮らしをしていたが
100%自由を奪われた生活から
デクスターに助けを求める。
ハリソン、デクスター、ハンナの三人で
アルゼンチンに逃亡し
そこで暮らすことにしたが
またまた尻尾をつかまれそうになる。
向こうで落ち合う約束をし
ハリソンとハンナを先に向かわせたのは
デボラが撃たれて重傷を負ったから。
一時は回復傾向に見えたが
その時の血栓が原因で
脳梗塞を起こし
命を取り留めたとしても
回復はしないと言われていた。
以前、父の知り合いで
幼いころから知っていたカミーラが
末期状態でデクスターに安楽死を頼んだ。
その時デボラは
もし自分がこんな状態になったら
殺してほしいと伝えていた。
デクスターは生命維持装置を外し
火災報知機の混乱に紛れ
デボラを運び出し
海に沈めた。
エンディング
ハンナとデクスターの息子ハリソンは
2人でアルゼンチンでの暮らしを始める。
そこにデクスターの姿は無い。
山奥の伐採場に身を置き
ひっそりと暮らしていた。
なぜ2人を追いかけなかったのか。
彼は思っていた。
自分はかかわったすべての人を
不幸にしてしまうから。
舞台はマイアミメトロ署の殺人課。
当然毎回殺人事件が起きて
猟奇的な事件も多いですが
サイコパスでなくても
人は誰でも欠点があり
それを共存して生きて居ます。
そんなヒューマンドラマでもあります。