♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 ザ・ピーナッツバター・ファルコン

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画像はfod.fujitv.co.jpより引用

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

原題も邦題も同じこれ。

ジャンルとしてはロードムービー。

ピーナッツバターはご存じ食品のアレ。

ファルコンはハヤブサの事。

なぜこのタイトルになったかは

ストーリの中盤でおいおいわかりますので

ここでは伏せておきます。

 

旅の始まり

ダウン症の青年ザックと

漁師の若者タイラーが

ひょんなことから知り合い

二人で旅を続けることになります。

 

ザックは老人ホームで生活していますが

その理由は

適当な養護施設が無かったから。

なかなかの緩さですが

お年寄りたちとのかかわりは

彼にとって良いことかもしれない。

 

ダウン症で面倒を見てくれる人がいないと

施設に入らなければいいけない。

就寝時間さえも好きなようにはならない。

 

そして、彼は夢をかなえる自由を求め

施設の脱走を何度か試み

ついに成功します。

脱走の度に

とぼけたおじいちゃんおばあちゃんたちが

バックアップしてくれます。

 

タイラーが魅力的

皆さんは漁業権ってご存知ですか?

一定の領域で独占的に漁ができる権利で

プロの漁師は組合に属しこの権利を有しています。

 

ニュースで時々見ますが

売りさばくためでなくても

仲間うちで貝を採って食べようというのも

場所によっては侵害になるのでお気を付けください。

 

兄の死によって兄が持っていた漁業権がなくなり

タイラーはカニ漁ができなくなるのですが

生きていくために密漁し

それがもとで、やらかして

逃げるようにフロリダに向かいます。

 

何をやらかしたのかも、

ここでは伏せておきますが

文字だけで見ているとかなり悪い奴。

実際ににやらかした内容もなかなかですが

ザックとのやり取りを見ているうちに

引き込まれてしまう魅力が有ります。

 

個性的な人たち

旅の途中で色々な人に出会います。

 

ガソリンスタンドのコンビニで

密造酒をくれる老店主。

 

川下り用のいかだをくれた、

廃品置き場で暮らす不思議な老人。

 

ソルト・ウォーター・レッドネックは

ザックのあこがれの人。

 

ザックを追いかけてきた施設のエレノアは

だんだん二人に感化されていきます。

 

もたざる者の強さ

ザックもタイラーも

失うものは何もない。

だからこそ今を楽しみ目的に向かって進む。

 

有形無形の大切なものを守るため

ともすれば人は臆病になり

保身を選択します。

それは正しい、そして当然の行為です。

 

だからこそこの2人の、いえ3人の旅が

羨ましくも有り

危なっかしくも見え

だけど未来が明るいと思いたい。

 

フロリダのサインボードー通過した時

見ている私も何だかほっとしました。

見終わって心が温かくなる映画です。

 

自分には到底できない選択肢ですが

だからこそこの疑似体験に

魅力を感じます。

サイドストーリー

資金集めに苦労し、低予算で始めたこの映画は

関係者の目に留まり資金も調達できて

制作にこぎつけられたそうです。

 

数字を取れる主役に変更という声も有る中

殆ど宣伝もされないまま公開されましたが

世界各地で絶賛されました。

 

2021年12月AmazonprimeTVで視聴。