温度設定はエアコンが発明されてからの永遠の課題
キンキンにエアコンが効いたビルに入ると
外から来た人は、極楽ー!って思います。
環境省が快適性を損なわない範囲内で
省エネを目指すための適正温度を
夏28℃、冬20℃と推奨しています。
ただし、これは室温の数字で
エアコンの温度設定ではありません。
エアコンの温度設定と実際の室温が
一致していとは限りません。
環境の条件にも左右されるので
設定温度と室温が
一致するとは限らないようです。
外から帰って来た人と
室内にずっといる人。
同じ環境下でも動き回っている人と
じっとしている人。
暑がりな人寒がりな人。
温度設定は自分の体感だけではなく
一緒にいる人との折り合いも問題になります。
夏はこれ以上脱ぐわけにはいかないから
冷房が寒いと感じる人が
上着を着る。
冬は厚着をすると言っても限度があるので
暖房が暑い人は半袖で過ごす。
これを2文字熟語で言うと配慮。
冷房病
最近はこの言葉を聞かなくなったと思います。
冷房による体調不良の総称です。
汗が室内の冷房で冷えて
風邪をひいてしまったり
長時間冷えた室内にいることで
末端が冷えたり、
むくみやだるさなどを訴える人もいます。
確かに一日中、
冷房の効いた部屋にいると
暑くはないのですが心地よさとは
ちょっと違う気がします。
適度な寒暖差
暑い屋外、冷え切った室内。
その繰り返しが頻繁になると
自律神経にダメージを受けます。
本来ならば適度な温度差は
5℃~7℃と言われているので
本来は屋外が35℃だったら
室内は30℃に設定するのが良いのですが
真夏の室内が30℃はいくらなんでもね。
実際の飲食店などでは
20℃未満の設定の店舗が約80%。
理想の温度差の2倍になっています。
調理場では火を使うし
人が多くいると室温は上がるので
もう少し高いかもしれません。
温度差が大きいと
調整をつかさどる自律神経が
必要以上の働きをすることで
パフォーマンスが低下し、
色々な症状を引き起こします。
対処法
調べると室内外の温度差を5℃~7℃にと
書いてありますが、
それ、いつの話でしょう?
昨今の危険な暑さ下では
机上の空論になっています。
自分の家ならどうにでもなりますが
ビルやショッピングモールなど
変えようがない場所もたくさんあります。
個人的にお勧めなのは入浴です。
シャワーではなく湯船に入ること。
冷たいものを摂り過ぎるのも
良くないって言われていますが
私は1年中冷たいものが大好きです。
冷たいものがいけないのではなく
摂り過ぎが良くないのです。
内臓が冷えて血流が悪くなり
胃酸が薄まることで消化機能も低下します。
夏場の胃腸の不調や
食欲不振はそれが原因の一つです。
体調を整えることは大事です。
これは寒暖に関係なく
言える事なのですが
特に猛暑下では重要です。
月~金、忙しく働いて
土曜に炎天下のフェスに行く。
ご用心ください。
暖房病って聞かないよね
暖房が暑すぎて・・・満員電車はいい例です。
厚着して暖房で汗をかいて外で冷えて
風邪を引いたり。
ただ、暖房の場合は
着衣でだいぶ温度調節ができるので
そこまで体調を崩すことはないようです。
老人は暑がらない
母、99歳は暑がりません。
今、介護付き老人ホームにいて
居室は個室なので個々で温度調節できます。
28℃でも寒と言い、
カーディガンを羽織り
ひざ掛けを。
私は暑い!
寝る時もタオルケットと大判のバスタオルを
首元まで掛けて
夏掛けもかけてくれって言います。
流石にそこは説得します。
だけどそれは母だけじゃなく
ホームのお年寄りたちはみんなそう。
長袖はもちろんですが
ほぼ毛糸のセーターを着ている。
確かに人が集まる食堂や
廊下は冷房がかなり低く設定されていますが
そこで動き回る介護職員にとっては
丁度いいと思います。
私の個人的意見としては
食事の時だけだし
服装で調節できるのだから
職員に合わせるのが正解だと思います。
冷感素材のシャツどころじゃ
暑くてたまらない。
高齢者は体温調節機能が低下する
高齢になると、臓器の機能低下に伴い、
体温調節機能も低下します。
夏は暑さを感じにくく、
冬は寒さを感じにくい。
皮膚の温度センサーの機能が低下する。
高齢になると体内の水分量が減り
(のどの渇きを感じない・保水力が下がる)
体温調節を妨げますが
認知により自律神経の機能が低下し
ひどくなると
どんどん着込む傾向にあるようです。
本来は暑さを感じると
血流量や発汗量が増え、
体内の熱を周囲に逃がそうとしますが
老化に伴い熱放散が低くなり
深部体温が上昇しやすくなるのに
暑さを感じないのは
とても危険です。
家族が同居していればチェックもできますが
独り暮らしや老人だけの家庭では
本人の体感ではなく
温度計を見て室温設定をすることが
大事です。
でもね、なかなか納得してくれないのも
老人の特徴です。
温度計を買うならアナログが一番。
デジタルの数字って見にくいし
無いと困るわけじゃないものは
電池切れで放置しがち
昔ながらの赤い液体が上下するあれは
小さいと境目がみにくい。
余談ですがあの液体は
灯油に赤い色素を混ぜたものです。
でもでも、精度が高いのは
デジタルだそうです。