♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

映画 チョコレートドーナツ Any day now

 

原題に込められた意味

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画像は公式ページより引用

 Any day now

いつの日にか・・・

いつの日にか、その願いが叶う。

いつの日にかその願いが叶う時代になる。

そんな意味合いのタイトルのこの映画。

邦題のチョコレートドーナツは

少年マルコの好物。

 

邦題についてはあえてなのか

そこはわかりませんが

「僕たちは忘れない。

ぽっかりと空いた心の穴が愛で満たされていた日々」

このキャッチコピーは素晴らしいです。

 

アメリカの養子制度

アメリカドラマを見ていると

ゲイのカップルが養子をとる場面が多々あります。

経済力や環境など一定の条件が整えば

そう難しいことでもないようです。

 

このドラマの中でもゲイのカップルが

養子をもらうエピソードがあります。

この映画はゲイに対しての偏見が

色濃い1970年代の実話をモデルに

描かれています。

 

子供にとって一番大切なもの

ゲイに対する偏見から

ルディーとポールの思いは

まるでいやがらせのように打ち砕かれます。

彼らがマルコを養子にすることで

誰も不利益を被るわけではないのに

執拗にそれを阻もうとする力が働きます。

 

裁判の中でポールが言います。

太っていて、小さくて、知的障害のあるマルコを

愛しているのは僕たちだけだ。

僕たちが彼を養子にしなければ

彼は一生施設で育つことになると。

 

物語の最後に、

ポールは手紙を書きます。

ある人たちに向けて。

怒りや悲しみを抑えて綴ったその手紙。

受け取った人たちの心に響き

そして、見ている私たちにも。

 

配役

ドラマや映画は好きなのですが

監督や俳優には興味がありません。

この映画はドラマで見知った俳優陣が多く登場します。

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画像は映画.comより引用

アランはグッドワイフでおなじみです。

政治コンサルタント、イーライとのギャップにびっくり。

歌がうまい(ミュージカル俳優だそうです)

ゲイクラブでのショーの歌は口パクですが

歌手を目指し純粋に歌えるクラブの出演が叶い

自分の声で歌う場面は

三人の人生と重なり、何とも言えない切なさです。

 

ギャレットは上げたらきりがないので省略。

色々なドラマで見かけます。

 

アイザックは役と同じダウン症の俳優です。

どんな素晴らしい俳優でも

この役柄は演じきれないと思います。

 

映画もドラマももう少し

映画館やレンタルビデオならまだしも

定額で見放題のVODの場合

最初の数分で離脱してしまうこともあります。

 

何の情報も無く見たこの映画、

他に見たいものも無く

半分仕方なく見ていました。

ただのゲイの話?

 

切なさと悲しみと

ほんの少しの怒りと。

だけど愛に満ちた素敵なお話しです。

 

離脱しそうになった時、もう少しだけ我慢すれば

素敵なストーリーに出会えることもあります。