- エンドロールのつづき
- 初めての映画
- チャイ売りの仕事
- 夕食とお弁当
- 映画技師 ファザル
- 現代のインドには2つの層しかない
- チャイの店危機一髪
- サマイ危機一髪
- ファザル危機一髪
- 先生の言葉を体感する
- ほぼ実話
エンドロールのつづき
Amazonprimevideo字幕版で
2024年8月視聴
色々なサイトで見られるようです。
1時間51分
インド映画
英語タイトル Last film show
現代版ニューシネマパラダイスと
評価されています。
監督脚本のパン・ナリン氏の
ほぼ実話。
監督の故郷であるインドの
グジャラート州でのロケを敢行し
主人公サマイの仲間たちも
グジャラート州の子供たちが演じている。
監督の年齢からすると
1974年当時の設定だと思うのですが
学校のシーンでは
2010年の今でも・・・と言うセリフが有ります。
初めての映画
9歳のサマイは
両親と妹の4人で
街に映画を見に行く。
父親は映画を
不適切なものだと思っているが
今回は特別。
カリーヌ女神さまの映画だから。
※ヒンドゥー教の女神
カーリーの事だと思います。
そしてこれが最初で最後だと
宣言します。
映画監督になりたいというサマイに
映画はいかがわしいものだって言います。
お父さん、もしかして
いかがわしい映画だけ見てた?
この一家はインドカーストの
頂点にいる階級のバラモンです。
父親はそれを誇りに思っていますが
サマイにとっては
ただのチャイ売り。
元々は手広く牛を飼っていましたが
兄弟に騙されすべてを失い
世を忍ぶ生活に甘んじています。
チャイ売りの仕事
郊外のチャララ駅。
列車が到着すると
子供たちがチップスなどを売り歩く。
サマイはチャイの入ったやかんと
ガラスコップが入ったかごを持って
売り歩く。
これは上等なものですが
もっと針金っぽい仕上げのホルダー。
子供が売っている方が
きっと買ってくれるのでしょう。
このコップをどうやって回収するのか
気になりました。
夕食とお弁当
11分31秒で夕食のシーン、
ワンプレートでインドっぽい。
12分06秒でお弁当、
特にこのお弁当はびっくりです。
アルミの缶みたいなお弁当箱に
煮物?炒め物?を入れ
葉付きの細い大根?を
そのお弁当箱に巻き付け
蓋の上に青唐辛子と赤唐辛子を乗せ
紙に包んだチャパティー。
大根や唐辛子をかじりながら
おかずを食べるのでしょうか?
【ナン】
白い小麦粉を使い
発酵させて作る
【チャパティー】
全粒粉を使い
発酵させない
25分43秒で料理をするシーン
茄子のヘタ部分を残して
十文字に切れ目を入れ
そこにスパイスやらを挟んで
トマトと一緒に炒めます。
30分09秒でも料理のシーン。
今回はオクラを使います。
俯瞰で撮った時の
スパイスボックスに注目。
47分28秒の料理は
インド版ラビオリ的な感じ。
ほうれん草のドクリ。
ラビオリみたいなのがドクリで
ターメリックが入ったような
シチュー的な豆入りのスープで
煮込んでいます。
1時間15分59秒の料理は
調べたところ里芋の葉のベサンだと思います。
豆の粉を溶いたものを
里芋の葉に塗って
ロール状に丸め
蒸して、葉っぱごと切って食べます。
※これを炒めるレシピも
あるようです。
映画技師 ファザル
学校を抜け出し
お店のお金をちょろまかして
映画を見に行きますが
電車に乗り遅れてそれがバレて
こっぴどく叱られます。
お母さんは料理上手。
そのお弁当と引き換えに
映画技師のファザルが
映写室からこっそり見せてくれます。
現代のインドには2つの層しかない
学校の先生が言います。
英語を喋れる層
英語ができない層
何かやりたいなら
必要なことが2つある。
英語を勉強することと
この街を出る事。
発(た)て、そして学べ
チャイの店危機一髪
役所?の測量作業。
そのお偉いさんが通知の件を告げます。
お父さん、英語が読めないので
その通知を読んでいません。
公式の文書が英語。
実はインドには121の言語が有り
以前紹介したドラマの中でも
やたらと出身地を聞きます。
それによっては言葉が通じないことも。
新しい電車が通るようになり
この駅は通過します。
そしてチャイの店の営業許可は
更新されません。
サマイ危機一髪
サマイが子供たちとやらかしたことは
はっきり言って犯罪です。
そしてみんなをかばい
刑務所に(たぶん数日)入ります。
入り口に鉄格子がはまった、
洞穴みたいなところ。
ファザル危機一髪
サマイが通っていた映画館ギャラクシーは
デジタル化され
映写機もフィルムも処分されます。
映写機はバラバラに壊され
溶かされて
スプーンに作り替えられました。
フィルムも溶かされ
(素材はPEとかPP)
着色され、
筒状に作り替え、
それをカットしたものが
ブレスレットになりました。
この大量のブレスレット
需要が有るのでしょうか?
それはラストでわかります。
デジタル機器を扱えないし
英語も読めない技師のファザルは
妻子を抱えて路頭に迷うところですが
それを救ったのはサマイ。
先生の言葉を体感する
映画技師のファザル、
そして父親、
英語を話せなければ何もできない事。
何かをしたければ街を出る事。
サマイはそれを身をもって感じ、
家を出ることにする(まだ9歳)
背中を押してくれたのは
映画を軽蔑していた父親。
「光の勉強をして
映画を作りたい」
エンディング近くに出てくる台詞。
光を意識した演出が
随所にみられます。
「映画ってどうやってできるの?」
ファザルが答えてくれた。
「物語が全てだ。
どう語るかは君次第!」
これ、人生にも
置き換えられる言葉だと思います。
ほぼ実話
映画の紹介にこのように書かれています。
映画に興味を持ったことは
事実だと思います。
学校の先生が
英語を学べと言ったのも。
サマイがやらかすと
父親に木の枝で殴られます。
これは?
廃棄される映写機を追って・・・
これも?
ドキュメンタリー風では
面白味が無いので
多少のデフォルメは有ると思いますが・・・