愚と痴
愚は愚かという意味
痴も愚かで分別が無いという意味。
どちらも誉め言葉ではありません。
たいていの人は愚痴を言うのはよくないと言います。
あの人が愚痴を言うのを聞いたことが無い。
これは誉め言葉です。
会うと愚痴ばかりで
いつも同じ話を聞かされると
距離を置きたくなります。
逆に言うと
ひとから嫌われたくなかったら
愚痴は言わない方がいい。
文字通り、愚痴を言うのは
愚かさを露呈することになる。
世間の共通した見解です。
だけど一言くらいなら
愚痴の種類もいろいろあって
仕事の事、人間関係の事、家族の事。
会うたびに上司の愚痴を聞かされたら
いい加減閉口してしまいます。
そもそもその人を知らないので
適当に相槌を打っても
内心は１ｍｍも共感できない時も。
いくら友人だからと言っても
その理屈、あんたの言う事の方がおかしいからって
さすがにそれは言いませんが
聞いていてそう思う時もあります。
だけど実はそれって
言っている本人にとっては
浄化作業なんです。
自分の心の中に
愚痴や不満をどんどん貯めこんでいたら
ある日飽和状態になって溢れ出すか
出口が無い状態で内部爆発してしまうかもしれません。
愚痴を言う事で気持ちをリセットできるなら
聞いてあげることで
そのお手伝いをすることができます。
アドバイスをもらいたいのではなくて
ただ、うんうん！って聞いて貰いたいだけなのです。
ブログもその一つの手段です。
友人なら聞かなきゃいけないけど
ブログの読者はそれが嫌ならページを閉じます。
SNS上のつながりだけだから
嫌われたらそれでもいいんじゃない。
自分の精神を正常に保つためには
不平不満を言う事は決して間違ってはいません。
聞いてくれる人はそれを理解してくれているのでしょう。
そのやさしさに甘えてばかりではいけません。
ちょっぴり愚痴って気持ちをリセット。
そして聞いてくれる人のやさしさに感謝。
