♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 マイ・ニューヨーク・ダイアリー

マイ・ニューヨーク・ダイアリー

Amazonprime字幕版

2023年9月 視聴

1時間41分

原題 My Salinger Year 

原題のサリンジャーは

ライ麦畑で捕まえてのあのサリンジャーです。

(2010年没)

興味がある方はこちらもどうぞ。


NYにあこがれて・・・

アメリカはハワイしか行ったことが無くて

いつかは行きたいって思ってました。

で、ブルックリン(ミーハーです)へ

行きたいってことになりました。

 

ハワイって6時間ちょいで行けますが

NYは13時間。

倍以上のフライトに耐えられる、私?

そしてヘタレな私はブルクリンをあきらめて

9時間で行ける西海岸、

ポートランドにシフトしました。

 

結局2019年に

13時間かけてブリュッセルに。

今度は行けるかもしれません。

 

平凡は嫌、特別になりたい。

作家志望のジョアンナは

NYの安アパートに住み

カフェで執筆・・・それが憧れ。

 

西海岸からNYに移り住み

出版社などの面接を受ける。

 

就職相談で、

作家志望は出版社に嫌われると言われ

出版エージェントに就職する。

1995年秋。

 

そのエージェントは

サリンジャー、アガサクリスティー、

フィッツジェラルド(※)、など

※華麗なるギャツビーの作者

そうそうたる作家の代理人を任されていた。

 

マーガレット

出版社の代表なのでしょうか?

シガニー・ウイーヴァーが演じています。

初登場の場面で

山吹色のセーターを

ディレクター巻きのバリエーション風に。

これ、おしゃれなのかな?

おしゃれというより

個性的な自我を表している気がします。

 

映画の衣装って場面ごとに変わり

着回しコーデはまず見ないのですが

このカーディガンは、もう一度出てきます。

誰のお気に入りなのか、彼女の私物なのか

ストーリーと全く関係ないことが気になる。

 

そして彼女はデジタル嫌い。

コンピューターはかえってややこしくなると

思い込んでいます。

 

出版エージェントでの仕事

サリンジャーから電話が来たら

「ボスに伝えます」と返事をする。

彼に電話をかけてはいけない。

彼は賞賛も聞きたくなければ

(電話でおべんちゃらを言うなってこと)

あなたの作品も読みたくない。

(書いたものを送り付けるな)

 

ジョアンナの仕事は

サリンジャー宛の手紙に返事を書くこと。

それには回答例が既に作られている。

 

脚色、自伝、写真、インタビューの依頼。

慈善オークション、

色々なオファーに対応している。

 

1963年を最後に

彼は返信を書かなくなっていた。

代理で返信するのもエージェントの仕事。

 

彼女はひな形を見て

一字一句変えずにタイピングする。

しなくてはいけない。

 

ファンレターは念のため読んで

シュレッダーにかける。

 

ある日サリンジャーから電話

「君は誰だい?」

「マーガレットの新しい助手ジョアンナです」

でも彼は「よろしく、スザンナ」って。

話聞いてない?

 

エージェントの仕事

作家に道を開く、

つまり作家と出版社を

マッチングさせる。

 

サリンジャーのように

世に出ている作家に対しては

外部から守るのが仕事。

 

作家として大事なのは

お茶の席で出会った女流作家レイチェル。

彼女は作家の心得をこう説く。

心から好きじゃないとね。

世界の何より求めなきゃ。

恋人やたくさんの素敵なドレスや

人がうらやむ仕事より

パーティーの誘いをためらいなく断れ

両親に嫌われても

大丈夫にならないと。

 

作家じゃなくても

何かの道を究めるには

必要なことかもしれない。

 

サリンジャーは

電話越しの彼女が

物を書く人間だということを見抜き

そして言う。

詩は魂の栄養

毎日書くことが必要。

毎朝15分でいいから

書く時間を作るように。

 

詩は書かないけれど

物を書くということは魂の栄養なんだ。

ブロガーとして、妙に納得。

居心地のいい日常から

何かを追い求めるより

今を維持した方が楽なのかもしれない。

それは求めることをあきらめる事。

 

平凡は嫌!特別になりたい。

その思いを改めて感じた時

ジョアンナのダイアリーには

あたらしいページが加わる。

 

ちょっと一言

NYでジョアンナが

居候していた家のパーテーションは

障子を屏風のように蝶番でつないだもの。

 

マーガレットの家の茶器は

急須と湯のみでした。

 

後半のダンスのシーンは

蛇足だと思う(ここだけミュージカル風)

 

ジョアンナは20代。

まだまだいろいろなことに挑戦できる。

20代ならお肌もぴちぴち、

体力もあるし

皮下脂肪少な目

それはうらやましいとは思わないけれど

(実は思ってる)

いちばんうらやましいのは

チャレンジできるたくさんの時間を

持っている事。

ダイアリーには、

白いページが沢山残っている事。

 

シガニーウィバーの作品偶然にも。