
ニューヨーク・オールド・アパートメント
Amazonprimevideo字幕版で
2025年9月視聴
1時間38分
原題 The Saint of the Impossible
困難な状況や不可能と思われる事柄を
乗り越えることを助ける聖人意味しています。
アパートの部屋のドアには
衛生管理局の立ち入り禁止の紙が貼られ
ラファエラがそこに入ると
部屋は物が散乱し
ティトとポールはいない。
透明人間
ペルーから密入国した、
母ラファエラと二人の息子ティトとポール。
母は朝早くから飲食店で働き
ふたりの息子たちは
語学学校に通いながら
デリバリーのバイトをしている。
飛び出した車にぶつけられ
荷物のフードが散乱しても
「どこ見てんのよ」と怒鳴られ
すごすごとその場を去る。
母親が子供をそっちのけで
電話に夢中になり
その子が嘔吐したのを見たラファエラが
服を拭いてあげていると
「うちの子に触らないで」と
罵声を浴びせられる。
不法移民の彼らは
街に受け入れられない自分たちを
透明人間のように感じている。
思春期の息子と若い母
息子たちの年齢は語られていませんが
17歳くらいなのでしょうか。
で、どっちがどっちだか最後まで
わかりませんでした。
というのも二人ともそっくりなんです。
それもそのはず、実際の双子。
双子という説明は、聞き逃した?私。
語学学校に新入のクロアチア人のクリスティン。
美人で、奔放で、謎めいた彼女に
ふたりはハートをわしづかみに。
子供たちが母のことを名前で呼ぶのは
若くてきれいだから。
だから男に言い寄られることも。
そしてお客を家に連れてくることも。
作家のエドワルドに子供たちは言う、
母さんは同時に10人の男性を
腹ペコにさせることができるんだ。
つまり気があるそぶりはみせるけど
エサはやらないってこと。
それでも「踊りましょうという」と誘うと
エドワルドはご機嫌で踊りだすけど
母さんは朝早いんだと言って
子供たちはお客を体よく追い返す。
母さんは、あの男たちがいなければ
語学学校にも通えないし
アパートにも住めないと。
エドワルドの提案とクリスティンの提案
エドワルドはラファエラに
ブリトーの店をやろうと提案する。
子供たちは今のままでいいと言うが
ラファエラは人に使われて
朝から晩まで働くことにうんざり。
自分の店を持てると喜ぶけれど
そんなうまくは運ばない。
エドワルドが電話で注文を取り
狭いキッチンでラファエラが調理する。
そして子供たちがデリバリー。
大きな冷蔵庫が無いから
バスタブに氷を入れて
肉を保存・・・無理です。
だんだん横暴になって夜遅くまで
ラファエラをこき使うエドワルドに
堪忍袋の緒が切れた。
クリスティンが夜の街に立っていたのは
お金を稼ぐため。
刑務所にいる恋人のために。
出所した恋人をめった刺しにして
殺してしまったのは
彼には妻子がいることを知ったから。
その前にクリスティンは
ティトとポールに約束させた。
あることの交換条件で
もし自分の事を聞かれたら
いい人だったって言って欲しいと。
ふたりの笑顔に救われるラスト
狭いアパートの部屋で
営業許可なしでのブリトー屋が
摘発され
エドワルドは逮捕された。
クリスティンの事件の後
語学学校の前の取材記者に
約束通り「いい人だった」と言ったけれど
警察に事情を聞かれ強制送還に。
荷物も何も持たない二人は
通行人に小銭を恵んで貰い
ひとつの食べ物を分け合って食べた。
昔住んでた家に行くと
そこには叔父が住んでいて
追い払われる。
透明人間であることに甘んじていながらも
人生を諦めていないふたり。
もう一度頑張ってアメリカに行こうって。
母が待っているアメリカに。
どんな動物になりたいって言う問いに
クリスティンはラマになりたいと答える。
ラマにいなったら嫌な奴に
唾を吐きかけるって。
このラマのくだり、おぼえておいてください。
アメリカでgivr me a change(小銭)と
声をかけられたことが有ります。
ガタイのデカいホームレス風。
英語わかりません作戦で
無反応でスルー。
もし、ティトとポールみたいな
バックストーリーがあったら・・・・