最近海外ドラマのリメイク版が
続々と放送されています。
今回はアメリカで大ヒットしたドラマ【スーツ】を
日本版と徹底比較したいと思います。
あなたはどちらを視聴しますか?
U-NEXTより引用
リメイクのメリット 皆リスクを回避したい
映画製作やTVドラマは莫大な予算が必要です。
タイアップやスポンサーがいなければ成り立ちません。
スポンサーも収益を見込めない物には投資しません。
そのためには確実な説得材料が必要になります。
●人気のアイドルが主演する
●ヒットしているコミックが原作である
これなら説得力が有ります。
ただ、どちらもターゲットは若年層ですが
最近はTV離れも多と言われています。
そこで業界が注目したのが海外ドラマ。
オリジナルの脚本でではなく
既に放送されているドラマなら実績を数字で示すことが可能です。
もちろん原作を見ればイメージも湧きます。
スポンサーのおじさま方は芸術のためにお金を出すのではなく
飽くまでもビジネスとして投資するわけです。
TVなどでは新番組の初回の視聴率が発表されます。
そんな時よく言われるのが
数字を持っているか否かという役者への評価。
TVドラマって総合芸術じゃないの?
ドラマがこけると、主役の力不足とされがちです。
ヒットした実績のあるドラマのオファーは
役者にとっても喜ぶべき材料です。
昨年ヒットした「カメラを止めるな」のように
予期せずヒットすることも有りますが
殆どの場合は確実な裏付けがないと
人は動きません。
アメリカの場合、初回のパイロット版の評価により
この先続けるか、何話か撮影済みでも
お蔵入りになるかが決まります。
そんなシビアな評価を勝ち抜いたドラマは
数字を撮れる内容と言うことです。
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リメイクのデメリット 原作の壁
原作が有名なほど、宣伝効果は高いです。
既に海外ドラマで見た人は、どんな風に描くのか
期待します。
オリジナルを見ていない人も、
有名な原作ならと興味を示します。
少なくとも後者は純粋に面白いかつまらないかで判断しますが
私を含め海外ドラマ好きにとっては
配役一つにしてもイメージを重ねて比較してしまいます。
国が変われば自ずから設定にも無理があり
スタンダードも違ってきます。
それは十分承知していますが、
もう原作を見ちゃってる頭はそう簡単には切り替わらない。
と言うわけで、日本版はほとんど見ません。
見る気がしません。
見たいと思わない。
ドラマ スーツを徹底比較
アメリカ版スーツはシーズン9で終了しています。
日本版はフジテレビ系列でシーズン2(2020/4)を
放送中(コロナの影響で未撮影分は延期とのことです)
ドラマの舞台は法律事務所
主役の敏腕弁護士と部下のアソシエイトを中心に
事務所内の人間関係をまじえ、
ある大きな秘密を抱えながらストーリーが展開します。
登場人物
日米の配役を比較してみました。
個人的な観点で言うと
アメリカ版では初見の俳優が多いので先入観なく見られる一方
日本版では他のドラマや
番宣で出演するワイドショーやバラエティーを見ることで
役に素の顔がオーバーラップして
100%で見られないところが有ります(主観)
レイチェル役は英国のヘンリー王子と結婚し
後に王室を離脱したms.メーガン。
初めて海外版を見る人にとっては
インパクト大ですが
その前からドラマを見ている私としては
メーガン妃がレイチェルだったのではなく
レイチェルがメーガン妃になったというイメージです。
余計なお世話ですが、
私なりの配役を考えてみました。
年齢とか演技力は別としてあくまでも
原作のイメージと重なる人を選びました。
敏腕弁護士(シニアパートナー)
ハーヴィー VS 甲斐正午(織田裕二)
【私が選んだ俳優】 藤木直人さんorディーンフジオカさん
織田裕二さんは熱血漢のイメージがあるので
クールなイメージが欲しいです。
アソシエイト弁護士
マイク VS 鈴木大貴(中島裕翔)
【私が選んだ俳優】平成ジャンプの伊野尾慧くん
単純に顔が似ているから。彼は若く見えますが30歳。この役でもおかしくはない。
菅田将暉さんもイメージではありますが、彼が持っている数字に頼りたくない。
所長
ジェシカ VS 幸村チカ(鈴木保奈美)
【私が選んだ俳優】アンミカさん
彼女の演技力はわかりませんが、ゴージャスさがぴったり。
顔も雰囲気も似ていませんか?有能なボスであり高圧的で上から目線。
大柄な人の方がそんなイメージが強くないですか?
天海祐希さんも浮かびましたが、適役過ぎてつまらないかな?
パートナー弁護士
ルイス VS 蟹江貢(小手伸也)
【私が選んだ俳優】この役だけはこのままでぴったり。
言うことなしです。
パラリーガル
レイチェル VS 聖澤真琴(新木優子)
【私が選んだ俳優】中村アンさん
このドラマでは秘書の役で登場していますが
こっちの役で出てほしい。
秘書
ドナ VS 玉井伽耶子(中村アン)
【私が選んだ俳優】麻生久美子さん
全てを把握し完璧にサポートしつつ、傅く(かしずく)だけではなく
ある時は相手を思い厳しくアドバイスすることも。
マイクVS鈴木大貴
経歴
この経歴がストーリーに大きな影響を与えます。
USA 大学在学中数学の問題を学部長の娘に売る。
それがバレ退学処分。
ハーバードの編入が取り消しに。
JPN 高校在学中に司法試験予備試験に合格。
替え玉受験を請け負うも発覚して高校退学。
司法試験受験資格も失効する。
共通点
優秀で記憶力にたけている。
幼少期に両親を交通事故で失い祖母に育てられた。
祖母思いの心優しい子で、よろしくない友人との関りから
お金のために躊躇しつつもグレーな仕事に手を染める。
替え玉で受けた試験の依頼者の元へ報酬を受け取りに行き
まんまと、骨折り損な結果になる。
UAS 日頃の成績を考え合格ぎりぎりの得点で回答
報酬を減額されるも、不満なら警察に行けばと言われる。
JPN ギリギリ合格の得点での回答したと伝えると
満点に近いのが条件と言われ、報酬を受け取れない。
雇われた経緯
共通で言えるのは両方とも悪事の片棒を担ぐ中、
偶然アソシエイトの面接会場でハーヴィーと出会い
その能力を買われ弁護士資格が無いのを承知で
雇われることになる。
詐称の経緯
USA 経歴詐称(履歴の改ざん)
JPN 弁護士資格を持つ人間のなりすまし
さてどっち?
アメリカ版はHulu・U-NEXT・FODで視聴が可能です。
日本版はFODプレミアムで視聴可能です。
このドラマに限らず、海外ドラマのいいところは
役者の素のキャラが見えない所。
もちろん他のドラマで見たことは有りますが
それは役であって素ではありませんので
違和感なく見ることができます(主観)
現実味が有るから、
日本版が好きと言う意見も有ります。
私のように外国かぶれの人間にとっては
海外の景色、オフィス、家、ハグするところ
どれもこれもあこがれです。
両方を見比べるというのも一案です。
ただ、がっかりするかもしれません。
どっちに?
そんな事言えな~い!
用語解説
【シニアパートナー】
数十人から数百人の弁護士が所属する弁護士事務所の
上位のパートナー。共同経営者。
出資金が無いとその地位にはなれない。
事務所の利益に応じて報酬が得られる。
【アソシエイト】
パートナー弁護士の補佐補佐。
出資者ではない。
ジュニアアソシエイト⇒シニアアソシエイト
【パラリーガル】
法律事務をを行うアシスタント。
資格は必要なく、法律の知識が無くてもなれる。