♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

海外ドラマ 受け入れるアメリカ

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サラダボウル

アメリカは人種のるつぼと言われていました。

社会の時間に習ったよね。

 

ネイティブのインディアン。

ヨーロッパからの開拓者。

アフリカから奴隷として連れてこられた人たち。

陸続きのラテン系。

アメリカンドリームを求めてやってきた

アジア人も大勢います。

 

そしてその人たちの子供や孫たちは

英語しか話せず、アメリカ人として暮らしています。

社会に溶け込んでいます。

 

るつぼ=meltingpot

溶け合っているという意味ですが

現代では人種のサラダボウルという言い方をします。

一つの器の中に混ぜられていても

レタスはレタスのまま。

トマトはトマトのまま。

 

人種ごとに住み分けができていると言われています。

 

アメリカのドラマではグループの中に

必ず黒人がいたりアジア人がいたりします。

白人至上主義と言われないように

気遣っているわけではありません。

 

アメリカにおける人種の比率にのっとっているそうです。

もちろん一番多いのが白人で60%以上。

ヒスパニック系、黒人、アジア系、その他と続きます。

 

現実社会では身近にいるのに

ドラマでは白人しか出てこない方が違和感が有るからです。

 

 

 日本は単一民族国家なので

ドラマの中でも、普通に外国人が登場するのは稀です。

 外国人である必然性が無いと起用しないと思います。

 

私たちの身のまわりにも

障害を持っている人がいます。

建物の入り口にスロープが設けられたり

バスのステップが低くなっていたり

環境も整備されつつありますが

まだまだな部分も沢山あります。

 

アメリカではバスを利用することが多いのですが

車椅子で乗ってくる人をよく目にしました。

 

ドライバーが自動のステップを下ろし

入り口に近い広い場所に乗り込みます。

 

周りの人ものんびり待っています。

車いすを器用に操作し小回りを利かせて

乗ってきた男性に

OH! NICE DRIVING TECHNIC!って

おばあちゃんが声をかけていました。 

それを言える雰囲気はお国柄かもしれません。

 

アメリカドラマの世界でも

障害を持った俳優がいます。

特によく見かけるのがこの二人です。

 

マーリー・マトリン

一歳の時に病気で右耳の聴力と左耳の聴力の80%を失っています。

耳が不自由な場合、喋る機能は普通であっても

聞くことができないので正しい発音はできません。

 

彼女を初めて知ったのは「スイッチ~運命のいたずら」というドラマ。

ケニッシュ家は典型的な白人一家。

娘のベイだけは髪も目も黒くラテン系な顔立ちで

家族の誰にも似ていない。

 

バスケス家のダフネは母と祖母と暮らしている。

プエルトリコ系の母と祖母。

でもダフネは金髪でプエルトリコの血が入っているようには見えない。

 

病院の取り違えが判明し、両家に波紋が起きる。

 

ダフネはうまれつき聴覚の障害があり

聾唖学校に通っています。

そのボ-イフレンドの母親役で出演していました。

 

吹き替え版で見ていたので

単純にそんな役柄かと思っていたら

他のドラマでも、聾唖者の役。

 

もちろん、役柄は限られてしまいますが

聾唖者としての必然性のない役として起用されています。 

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メレディス・イートン

冒険野郎マクガイバー2から財団の所長として出演しています。

NCSIにも何度か出演しています。

何かのドラマで見たことがあるかもしれません。

こうして見ると障害があるようには見えませんが

いわゆる小人症です。

 

以前はこういう障害を持った人は

特殊な役としてしか登場していませんでしたが

少なくとも彼女は普通の役としてキャスティングされています。

たぶんこのポジションを掴むのは

たやすくはなかったと思います。

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アメリカが様々な人種を受け入れているように

映画やドラマの世界でも障害のある人が

当たり前にいるというとらえ方で登場します。

 

人種も個性、障害も個性。

個性が必ずしも良しとされない日本では

まだこの域には達していないようです。