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生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 ココ・アヴァン・シャネル

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画像はAmazon.co.jpより引用

ココ・アヴァン・シャネル

ファッションに疎くても

おしゃれに興味が無くても

彼女の名前やシャネルというブランドだけは

たぶん知っているでしょう?

 

実はココというのは彼女のニックネームで

ガブリエル・シャネルというのが

本当の名前。

子供のころニワトリの真似をして

朝、父を起こしに行ったことから由来しています。

 

1883~1971

 

彼女の半生を描いた伝記映画ですが

起業家としてのクライムストーリーではなく

価値観や恋愛観が中心に描かれています。

 

デザイナーを目指していたわけではない

当時の女性たちは

コルセットでぎゅっと体を締め付け

裾を引きずるような、長いドレス。

素材は白、オフホワイト、ピンクなどの

優しい淡い色味のレースなど。

大きな羽飾りのついた帽子。

 

それは締め付けられ、

男性に服従するという当時の女性の立場と

リンクしていたのかもしれません。

 

そんな服装の女性は女性用の鞍をつけて

横座りで馬に乗っていました。

 

彼女はメンズのズボンをはき

馬にまたがって、ポロを楽しみます。

 

メンズのワイシャツにテーラードのジャケット。

ネクタイを短く切って蝶結びのリボンタイに。

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当時は男性でも働くのは卑しい事。

代々受け継いだ身分と財産で

遊んで暮らしていました。

※正確に言うと馬主や地主など。

まして女性が働くなんて、

ありえないような時代。

 

自分の力で生活したい。

お針子だった彼女の起業の始まりは

帽子のアトリエからでした。

シャネルのすばらしさ

この映画は以前シネコンで見ました。

(今回Amazonで見直しました)

シネコンのエスカレーターで

後ろにいたカップルの男性が

「結局は金持ちの愛人って話だろ」

別れちまえ!こんな無神経な男!

口には出しませんが、魔法をかけときました。

 

デザイナーに限らず

私が素晴らしいと思うのは

オリジナリティー、スタイルを持った人。

まさにシャネルの素晴らしさはそこに有ります。

 

シャネルが世に出したもの

シャネルが世の中に認知させたもの

作りだした物はたくさんあります。

シャネルスーツ

ツイード生地にノーカラーのジャケット。

袖口と襟ぐりから前立てにかけて施されたブレード。

これが典型的なシャネルスーツです。

今ではスーツの一つの形として認知されています。

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シャネルのバック

定番は皮革にキルティングステッチを施したもの。

同色の皮ベルトを通したチェーンのショルダー。

CCのロゴを配した留め具。

 

シャネルシューズ

つま先部分が黒い、肌に近いベージュのパンプス。

シャネルのどんな服にもマッチするデザインとして

生み出されました。

ストッキングと靴が同じような色で一体化し

トウの部分だけが黒いので

足がすっきり見えます。

靴デザイナー、フランソワーズビヨンとの

コラボだったと記憶していますが

どこにもその記載が見つかりませんでした。

香水

シャネルの名言?迷言?

香水をつけない女性に未来はない。

商売人としてはなかなかうまいキャッチコピーです。

ジャージー生地

当時は男性用のポロシャツや靴下に使用された、

機械網の伸縮性のある記事です。

これで作られたウールジャージーの

カーディガンスーツは

クチュールが取り入れたカジュアルの先進的な物でした。

 

男性物のポロシャツを手に取り

それはダメだよ返してと言われるシーンは

彼女がこの素材に興味を持った伏線のように感じます。

カメリア

椿のブローチや、椿柄のスカーフなども

シャネルのトレードマーク。

 

リトル・ブラック・ドレス

それまで喪服とされていた黒いシンプルなドレスを

ファッションに取り入れ

今やファッション用語にもなっています。

 

仕立て屋さんでドレスの生地を選ぶとき

肌がきれいに見えるとピンクを勧められますが

私の瞳にはこれが合うのと

毅然として黒い布地を選びました。

これもリトル・ブラック・ドレスの伏線です。

コスチューム(フェイク)ジュエリー

それまでの社交界は本物の宝石が

富のあかしでもありましたが

これも革新的です。

 

シャネルの事ならもっと語れる

今回は自伝的映画を紹介しました。

デザイナーとしてのシャネルのお話は

後日おしゃれ大好き同好会で。