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ソーイング・ビーとメイキング・ザ・カット

ソーイング・ビーとメイキング・ザ・カット

お裁縫好きならご存じの

2大ソーイングリアリティーショー。

それがソーイング・ビー

メイキング・ザ・カット

 

この2つを比較してみました。

以下、ソーイング

メイキングで表記します。

制作

ソーイング

イギリスBBC制作

 

メイキング

アメリカAmazonPrimeオリジナル

タイトル

ソーイング

The Great British Sewing Bee

Beeというのは集まるという意味

 

メイキング

Making the cut(世界的デザイナーを目指して)

直訳すると切り込みを入れることですが

成功するという意味も有ります。

洋裁の「切る」とかけているのでしょうか

 

出演者

ソーイング

イギリスの裁縫好き

子供の服を縫ったり

自分のウエディングドレスを作ったり。

主婦や教師、軍人や警官もいます。

 

メイキング

こちらはプロのデザイナー

小規模ながら自分のブランドを持っていたり

デザイナーを生業としている人。

 

有名ブランドとコラボしたり

アーティストの依頼を受けた経験者も。

 

アメリカ国内だけじゃなく

ヨーロッパなどからの参加者もいます。

 

どちらの番組も個性が

重視されているように思います。

ソーイングは素人同士

(内心はわかりませんが)みんな仲良し。

 

一方メイキングの方は

もう少し火花が散ったりしています。

きつい性格の人がいて

衝突することも有ります。

何せ優勝すれば賞金も手に入り

デザイナーとしての

チャンスでもあります。

 

舞台

ソーイング

途中から場所が変わりますが

イギリスに在る古い倉庫のような場所。

ミシンやトルソーの道具は当然ですが

生地や糸、ボタン、ファスナー

飾りのレースや芯地など

全部その場に用意されていて

その中からテーマに合った素材を選びます。

 

道具類は使い慣れた自分のものを

持ち込んでいるようです。

 

メイキング

毎回場所も変わりますが、

NYだったりパリだったり

東京で撮影したことも有ります。

お金かかっていますが

拘束期間も長そうです。

こちらは課題に応じた布類を

生地屋さんに買いに行きます。

 

司会者・審査員

ソーイング

クローディア・ウィンクルマン

※司会者とかスタンダップコメディアンとか?

よくおどけて和ませているのか

邪魔しているのか

彼女の降板後に引き継ぐのは

ジョー・ライセット(コメディアン)

サラ・パスコー(コメディアン)

 

パトリック・グラント(審査員)

老舗紳士服のデザイナー

メイ・マーティン(審査員)

裁縫教室の講師

エズメ・ヤング(審査員)

デザイナー

途中から交代します。

このエズメ・ヤングさん

ちっちゃいおば(あ)ちゃんなんですが

時々若いころの写真を持ってきます。

それがきれいでかっこいい。

 

メイキング

ハイディー・クルム(モデル)

ティム・ガン

(ファッションコンサルタント)

 

審査員は女優、モデル、編集者など

その都度変わります。

 

全体の流れ

ソーイング

1日に3つの課題が出ます。

●市販の型紙を使った何か

●既存の服などでリメイク

●モデルに合わせて課題を仕上げる

毎回脱落者を選びます。

出来栄えが平均している人もいれば

課題ごとにクオリティーが違い

審査員を悩ませます。

 

審査の基準は裁縫力と発想力。

柄合わせや縫製の技術、

生地の扱いの理解度、

フィット感なども有りますが

無難すぎて面白みがないのも

評価かが下がります。

 

最終的に残った3名で

決勝戦が行われます。

 

旧式のミシンを使ったり

1950年代頃の型紙を使うなどの

課題も有ります。

旧式の型紙には指示の記載がなく

出演者を悩ませます。

 

回を追うごとに

課題の難易度が上がってきます。

レオタード作れとか。

 

メイキング

こちらも勝ち抜いていくのは同じですが

最終審査はファッションショー形式で

行われたりします。

ヘアメイクの指示も出します。

総合的なセンスが問われます。

 

こちらの審査員はかなり辛辣で

ぼろくそ言ったりすることも有ります。

ただし、デザイナーたちは

審査員に対し

デザインの意図や理由を説明することで

審査が覆ることも有ります。

 

デザイナーによっては

デザイン画を描くだけで

パターンナーが型紙を起こし

縫製は別の人が担当する場合も有ります。

 

全く縫えないということはないですが

日ごろあまり縫製をしない人は

大変です。

時には指示書を書いて

縫製の専門家が仕立てる回も有ります。

 

各エピソードの優勝者の服が

Amazonのサイトで購入もできます。

アマゾンオリジナルの番組です。

 

店舗展開をする設定だったり

売り込みのプレゼンをする課題など

デザイナーとしてだけではなく

経営者としての手腕が試されたりします。

最終的には・・・

ソーイング

優勝者にはちっちゃな金色のトルソーが

そしてメンバーがその後

どんな活動をしているかが

映し出されます。

相変わらず家族の服を作っていたり

手作りの販売を始めた人も。

 

シーズン2のファイナリスト、ローラ。

元客室乗務員。

長身で着るものが無かったから

自分で作るようになったと

言っていました。60代の女性です。

放送の1年後に他界した彼女への

メッセージが流れたエピソードが有りました。

 

優勝者が発表されるエピソードには

シーズンの参加者も再登場して

アットホームな雰囲気がうかがえます。

 

メイキング

ラストエピソードには

前回の優勝者が登場して

決勝の3人と談笑する場面も有ります。

 

その後の活躍については

特に言及はされていませんが

元からデザイナーなので

販路を広げたりと

活躍しているようです。

 

番組の面白ポイント

ソーイング

素人なので結構失敗します。

あえてなのか制限時間が短めで

完成せずに終わる人もいます。

 

左右を間違えて縫っちゃって

ほどきなおしたり

もうハラハラしちゃって

他人事とは思えません。

 

課題のテーマに沿ったトリビアも。

皇室が子供に着せたセーラー服が

子供服の流行の始まりで

所属により左右どちらかの袖に

ラインが入っているのですが

公平を期すために

両袖にラインを入れた話。

 

東インド会社がインド更紗を

イギリスに持ち込み

その繊細な柄が

上流階級にも広まりましたが

国内の繊維業者を守るため

輸入が禁止になった話。

 

家庭用ミシンが販売されても

高価ゆえに誰も買えませんでしたが

分割払いという方法を考え

それで各家庭に広まったそうです。

 

そしてもう一つ。

ここで使われる曲が年代物のヒット曲。

私の世代なら知ってる~なんですが。

 

1960年のアメリカの曲で

「Good Timin'」という曲が有ります。

この頃は海外の曲を

日本語で歌うというのが

とても多かったのです。

この曲の邦題は

「ステキなタイミング」

坂本九さんが歌ってヒットしたのですが

この番組の中で流れたのが

何と日本語の曲でした。

メモし忘れたのでエピソードがどれだったか

わかりませんが、

BGMも楽しめます。

 

メイキング

やはりこちらは予算も規模も

大きいです。

そのデザインもゴージャスで

大胆です。

着られる服というより

個性がさく裂します。

 

2つのドラマの共通点

リアリティーショーですが

ドラマチックでもあります。

 

ソーイング・ビーを見ていると

確実に洋裁をしたくなります。

リメイクしたくなります。

小物でもいいから何かを作りたくなります。