銃を向けられ思わず”助けて!”
つい何か月か前、
銃を向けられて”助けて!”って叫んだ私。
勿論これは夢の話。
家族にそのことを話したら
「外人だった?日本人だった?」
外人でした。
「アメリカの刑事ドラマばかり見てるからだよ」
仰せの通りでございます。
アメリカ刑事ドラマの7不思議
危機意識の欠落
NYなのに、夜なのに、人通りが無いのに
女性なのに・・・
いくら健康のためだとは言っても
人通りのない夜の川沿いや公園で
ジョギングなんかしますか?
とはいう物の事件が起きなきゃ
ドラマは成立しない。
80%くらいは襲われます。
残りの20%は事件を目撃します。
その質問はないでしょう
子供が行方不明になったり誘拐された時
捜査する側はセオリー通りに質問します。
時によっては家族に疑いの目を向けたり
心配する家族の心を
逆なでするようなことも。
そんなとき必ず言うセリフ、
「あなた、お子さんは?」
口には出さずとも
「子供がいない人に
この気持ちがわかる筈はない」
そんな含みがある言葉です。
そして刑事の答えは必ず
「いいえ」
決して「子供はいますが何か?」とは
ならない。
着いて早々トイレを借りる
容疑者が家族で住んでいる家を訪ねる。
勿論本人が留守の時に。
物的証拠が無くて
捜査令状が取れない時には
「トイレ借りていいですか」って聞く。
見ず知らずの人の家に行って
いきなりかよ。
そして洗面所の鏡の裏の棚から
薬の入れ物を探すだけじゃなく
部屋に入り込んで引き出しとかを調べる。
刑事ドラマを見ていれば
何のためにトイレを借りるかはお見通し。
●今トイレ、壊れてます
●他人にトイレは貸したくない
●案内してトイレの前で待っている
こういう方法で回避できます。
市長がお怒りです
英語でおまわりさんはポリス
ちなみに郡警察は保安官はシェリフです。
警官=ポリスは市警察を指します。
アメリカの刑事ドラマでよく見かけるのは
ニューヨーク市警(NYPD)
シカゴ市警(CPD)
ロサンゼルス市警(LAPD)
ボストン市警(BPD)
サンフランシスコ市警(SFPD)
()内のアブリベーションが
ジャンパーの背中に書かれているのを
よく目にします。
そういえば何かのドラマで
紺地に白でNYPDと書かれたマグカップで
コーヒーを飲んでいました。
ドラマの中の警察署や
病院のスタッフルームのコーヒーは
たいてい不味いという設定。
事件がなかなか解決しないと
国民は市に対して批判の言葉を浴びせます。
警察署長は部下たちに
市長がお怒りだと伝えます。
市長が心配しているのは
なかなか犯人が逮捕されない事じゃなく
自分の支持率の方じゃない?
おとり捜査で刑が軽くなる?
日本ではおとり捜査や潜入捜査は
違法とされているようです。
アメリカドラマでは
刑事やFBIが潜入捜査をすることが有りますが
捕まえた犯人に取引を持ち掛け
隠しカメラや隠しマイクを付けさせて
仲間の情報を探らせます。
でも、仲間を売ることに
積極的な人はいません。
「あなたがムショから出るころには
息子はもう二十歳ね」
とかなんとか言っちゃって
引き下がれない状況に追い込み
減刑と引き換えに
捜査に引き込みます。
あるドラマでは軍基地に
出店している人に
契約更新できなかったら
家族が悲しむでしょうねと
彼の親せき(テロリスト)の家に
隠しカメラを着けて潜入させます。
テロリストは裏切り者を許さない。
指示したCIAの彼女は
自己嫌悪に陥りますが
なんだかな~。
取調室で刑事が簡単に減刑を
確約する権限があるのでしょうか
公認のタレコミ屋
刑事ドラマというと
タレコミ屋も重要な役割を
担っています。
刑事に恩義が有って
情報を流している者もいれば
小遣い稼ぎにやっている者も。
チップ社会のアメリカでは
何かを行えばその報酬を受けるのは
当たり前の事。
だけどポケットマネーだと
それもなかなか大変です。
腕のいいタレコミ屋は
署にきちんとした届け出を出すことで
公認のタレコミ屋になります。
ギャラも市警の予算から支払われます
あんなに訓練しているのに
大きなくくりで言う警官でも
NYPDのように予算が有る組織は
射撃の訓練頻度も多いそうですが
それでも月1回くらいの様です。
刑事ドラマでは
爆弾を仕掛けた場所を知っているとか
誘拐した被害者の監禁場所を知っているとか
死なれては困る犯人との銃撃戦になると
かなりの確率で犯人は即死する。
腕とか足とか撃てばいいのに。
それって射撃が下手ってこと?
射撃訓練のシーンを見ると
人型の的の中心に当たるのが
お見事という事。
ついついそこを狙っちゃいますね。
ただ、訓練では静止し
両手で構えていますが
犯人を追って走りながら
片手で撃ちます。
人質を盾にすることもある。
だったらやっぱり急所は外れるよね
受刑者の正義感
7不思議と言いつつもう一つ。
犯罪の種類に順列をつけるのも
おかしな話なんですが・・・
アメリカには
ミーガン法(メーガン法)が有ります。
性犯罪者情報公開法。
州によって多少の違いはありますが
性犯罪者は刑期を満了して出所した後も
メディアで情報が公開されたり
転入・転出の際にも、
住居周辺の住民への告知が行われる。
時には地元の住人から
嫌がらせや暴行を受けることも
あるようです。
刑事が取り調べ中に言います。
刑務所に入ったら
小児性愛者はコテンパンにやられるって。
受刑者ってみんな何らかの法を犯しています。
殺人犯も大勢いますが
か弱い子供に対して
性的虐待を犯したものを許さない。
この正義感がよくわからない。