♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 イーディ、83歳はじめての山登り

画像はwww.hulu.jpより引用

EDIE

原題 EDIE(イーディ)

 

2023年2月AmazonPrime字幕版で視聴

1時間41分

83歳のご婦人が主役の

素敵な映画です。

演じている女優も83歳。

それも素晴らしい。

スコットランドの景色も堪能できます。

イーディの人生

イーディは屋根裏部屋で

古いアルバムを見つける。

むかし、父が送ってくれた絵葉書が有った。

 

この変な山を一緒に登ろう

昔を懐かしみながら

父より

 

その直後老々介護をしていた夫が亡くなる。

 

3年後、家を売りに出したのは

彼女の希望ではなく娘の意思。

老人ホームに入るのも娘の意思。

肉を焼いているところを見つかり

こんな不健康なものはダメって

捨てられてしまう。

 

娘は年老いた母を

ひとりにしておけないから。

何が有るか心配だから。

健康に気を使って。

 

気持ちはわかりますが

自分がその立場になったら

やはり意思を尊重してほしいです。

 

痴呆や寝たきりで

家族に負担をかけたくないから

その時は施設にでも病院にでも行きますが

元気なうちは自由に暮らしたい。

好きなものも食べたいし

ちょっぴりお酒も飲みたい。

 

イーディの思い

娘が見つけた母の日記には

お金が無くて介護師を呼べるのは週一回。

(車いすの夫の介護のために)

私の逃げ場はカフェだけ。

家はまるで監獄。

父との冒険を思い出すと

夫に怒鳴り散らしたくなる。

 

掃除と介護の繰り返しの人生。

声に出して言えないことが

書き綴られていた。

 

子育てへの思いも書かれていて

それを読んだ娘は

お母さんの世話はもううんざりって

怒り出す。

 

イーディは娘に言う。

日記は人に読ませるものじゃない。

誰にも打ち明けられる人がいなかった。

聞きたくないという娘に

さらに続ける。

 

夫は車いす生活になる前から

私を監視し、話す相手も決められていた。

何か買いたいものが有れば無駄遣いと言い

いつも私を見下していた。

 

愛は無くても介護し娘を育て

義務は果たした。

それ以外許されなかった。

 

母の思いを聞いて娘は唖然とする。

愛が無い、義務、その言葉が突き刺さる。

 

父親から絵ハガキが届き

山に行きたい!

そのことで夫と口論をし、

その三日後夫は血栓になり

口もきけない車いすの状態。

 

父親と山に行くこともかなわず

疎遠になっていった。

夫は父が訪ねてくることさえ

疎ましく思っていた。

 

それから30年も世話をした。

53歳といったらまだまだ若い。

 

イーディはちょっと偏屈なところもあるし

嫌味なところもあるけれど

そんな人格も彼女が過ごしてきた人生が

作り上げたものなのでしょう。

遅すぎることはない

顔なじみのカフェで、追加注文には遅い?

そう聞くとマスターが答えた。

何も遅すぎることはないよ。

それは追加注文の事だけれど

彼女にとっては

人生の事を言われているような気がした。

 

イーディの決意

スコットランド インバネス。

彼女はそこへ向かう寝台車に飛び乗った。

飛び乗っては見たものの

遅すぎる葛藤が頭をよぎるも

既に列車は走り出していた。

 

幸せな日々

ひょんなことから知り合ったジョニーに

登山の手ほどきを受ける。

これ、もし年が近かったら

絶対恋に堕ちるシチュエーション。

 

イーディは言います。

これほど幸せな数日間を送れたのは

いつぶりだったか?思い出せないほど。

 

やんちゃな子だったけどそれ以降は

ずっと不幸だった。

人生の大半をやり直したいと思ってきた。

それを後悔している。

そんな人生にしちゃダメ。

 

私は何もせずに人生を無駄にしてきた。

ここで諦めるわけにはいかない。

(もう一息で頂上に着くから)

 

私には彼女の行動や思いが

心にしみました。

 

まだ83歳でもないし

介護に明け暮れ

自分を押し殺して

生きてきたわけでもないけれど

人生の折り返し地点を過ぎて

子育ても終わって

これから人生の第二楽章が始まります。

 

年を重ね、色々なことが

思うようにできなくなった時、

あるいはこの世話去る時に

楽しい人生だったって思いたい。

楽しかったけれど、まだまだ楽しみ足りない。

欲張りだからそんな風に思うかもしれない。

 

色々なVODで視聴可能なようです。

 

今しかできないことがある。

今だからできることがある。