3度目の米不足体験
こんなに文明が発達した現代でも
自然の力には勝てません。
1993年平成の米騒動
冷夏の影響で店頭からお米が消えました。
これは80年ぶりの事だそうで
私にとっては初めての事。
と言っても、お金を出せば買えたようです。
その頃実家では
お米屋さんから直接買っていたので
一見さんには売らなかったそうですが
(そもそも店頭にないので)
特別分けて貰えたそうです。
ただしお値段はかなりお高め。
私がかろうじて買えたのはタイ米。
毎日タイ米はけっこうしんどい。
福島沖地震
2011年3月11日、
午後2時46分。
東京も地震が多いので
ちょっとやそっとじゃ驚かないけれど
いつもとは違うその揺れに感じた恐怖は
まだ記憶に新しい。
冷夏はわかる。
お米が不作だから。
だけど地震でスーパーの棚から
お米が消えるとは思わなかった。
お米だけじゃなく主食になるような
パスタや乾麺のうどん・そばも
スーパーの棚から消えた。
2024~2025年
まさに今。
特に2024年は、「おひとり1家族1袋」の
張り紙が有る棚にはお米が1袋もない。
「買えね~し」って心の中で呟いてみる。
その後棚に並んだお米は
まさかの倍の値段。
買うべきか買わざるべきか
結局買うのよ高くても。
備蓄米放出遅すぎる
3.11の米不足は、米が不足というよりは
流通と買占めの問題があったようですが
今回は完全に原因が分かっているのだから
その時点でなぜすぐ放出しないのか?
結局店先に並ぶのは
5月頃らしい。
アメリカと日本では
大統領と首相の権限や法律も違いますが
トランプ氏が就任初日に
多くの大統領令にサインをしていました。
それがイイか悪いかは置いといて
備蓄米放出になぜこんなに時間がかかるのか?
こういうことに関しては
即決できるシステムが有るべきでは?
お米を買うのに通帳が必要だった時代
戦争中にお米が不足したのは
働き手だった男性たちが戦争に行き
生産量が減ったからだそうです。
そして制定されたのが米穀配給統制法。
米類の販売は許可制になり
生産農家に対して、一定数量の自家保有米を除き、
全ての米を決められた値段で
国に売る義務が課されるようになりました。
(米の供出)
1942年(昭和17年)
米穀の配給通帳制度が整備され
1世帯に1通発給された通帳には、
1日当たりの配給量が記入されていたそうです。
年齢により配給量が決められ
肉体労働従事者は
やや多めの設定だったそうです。
配給所に長時間並んだり
それでもお米の配給が難しくなると
倍以上の値段を承知で
いわゆるヤミ米を
農家に直接買いに行ったりも。
昭和30年代、お米の通帳はまだ有った
戦後の食糧難が回復したのは
昭和23年頃とのこと。
食糧統制の緩和ないし撤廃がなされましたが
米の管理制度は継続されました。
※私、まだ生まれておりません
昭和44年になると
自主流通制度(政府を通さない流通)が発足し
米穀通帳制度は形式的な物になったそうです。
※私、生まれておりました。
その頃、お米屋さんから買っていたのは
スーパーで売っていなかったから?
配達してもらってたのは10kgで重いから?
母に聞いてみたところ
当時スーパーではお米の販売は無かったようです。
※正しいかどうかはわかりません。
お米屋さんが配達してくれて受け取る時に
通帳を出していたような記憶。
もう配給ではないので、理由はなぜ?
これも母に確認したところ
届いた時に通帳を出していたようです。
当然配給ではないので
買う量に制限は無かったのですが
何故、通帳を出していたのかは
わからないって言っていました。
お米は茶色の丈夫な紙袋に入ってて
それを米びつにあけて、
袋は返していました。
こんな米びつだった。
昭和53年(1982年)、
自主流通制度の法定化に伴い
米穀通帳が廃止されました。
つい最近の事ですね。
その頃社宅に住んでいたのですが
初期の頃は引っ越ししてくる人がいると
どこでかぎつけたのか?
お米屋さん、新聞屋さん、牛乳屋さんが
定期購入してもらうために
飛んできていました。
管理されたくはないけれど
備蓄米放出の話に戻ります。
買占め売り控えで
結局は高くなるんじゃない?
特定のお店にしか並ばないのでは?
車の機動力を生かし沢山買い込む
輩(あえて、やからと呼ぼう)が
かっさらって行くのでは?
安いお米の広告が入っても
仕事帰りに寄ったら完売だったり。
お米の通帳を復活させるとなると
ややこしい問題が多々あります。
当時は年齢により量が決まっていましたが
同じ子供でも食の細い子大柄な子では
食べる量も違います。
ちなみに年を取ると少なめになっていたようです。
抜け穴なんかもありそうだけれど
平等に買えるのは確かかもしれません。
私は白米命(はくまいいのち)ではないけれど
日本の主食のお米ぐらい
安定した価格で安定した量を
保って欲しいよね。