セカンド・カミング
原題はCalifornia Solo
AmazonPrimeで視聴
(2022年9月)
字幕版
1時間34分
主演のロバート・カーライル。
アメリカドラマの
Once upon a timeで
見知った顔です。
ダークファンタジー系で
彼の役も独特だったので
(っていうかキモイ役)
その印象のフィルター越しに
見てしまいました。
作者が言いたい事
文章を読んで問に答える問題。
その中で作者が言わんとすることは?
いつも思います。それ愚問だって。
その正解を知っているのは作者だけ。
正直この映画の
言わんとするところがわかりません。
だから一度は書いた記事を
削除しました。
だけど気になって
再度見返して書いています。
華やかな世界から一転
元UKのロックバンドで
アメリカでデビューしました。
ギタリストだったラクランが
今は農業に従事しているのは
華やかな世界から足を洗って
人間らしい暮らしをしたいとか
そんなカッコいいものじゃありません。
ひとことで言えばクズ男。
封印していたダメっぷりが
有ることをきっかけに
どんどん膨らんでいきます。
グリーンカード
アメリカ永住権、グリーンカードは
アメリカ出入国が自由にでき
仕事にも就労ビザは不要、
滞在期限の制約もありません。
アメリカ国民と
同じ権利が与えられますが
唯一違うのは、出禁になるという事。
アメリカ国民はどんな犯罪を犯しても
国を追放されることは有りませんが
移民である彼らは
犯罪にかかわることによって
強制送還されることもあります。
ラクランは薬物の不法所持で
一度イエローカードが出ています。
本人は永住権が有るので
アメリカ国民と同じ権利があると
思っていましたが
青天の霹靂!
色々あって強制送還の危機に陥ります。
極度の苦悩という救済制度が有ります。
これ、英語では何というのかわかりませんが
字幕ではこのように訳されていました。
重篤な疾患がある家族を
介護する必要があるなら
強制送還はされません。
これが現実
元マネージャーに
お金を借りに行ったり
元妻に極度の苦悩の書類に
サインするよう懇願したり
それが叶わないと逆切れしたり。
そして故郷のスコットランドには
絶対に戻れないわけが有りますが
それも彼のクズさのなせるところです。
感動ストーリーには
必ず救いの手が差し伸べられますが
これは違います。
ただ現実は大抵こんな感じでしょう。
やり直すのに遅すぎることはない。
よく聞くセリフですが
たどってきた道は1本しかありません。
その延長線上に今が有ります。
この先を変えることはできても
過去は変えることはできない。
日本未公開の地味な映画です。