♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 パラダイスの夕暮れ(アキ・カウリスマキ監督)労働者三部作1

noteより引用

フィンランドの映画監督、

アキ・カウリスマキ。

感性が独特で、

他に類を見ない作風。

映画好きではありますが

映画通ではない私でも

そう感じる彼の演出は独特で

最初に言われたのが、「Don't Act」

そして、「台詞は覚えて来ても、練習はするな」ということ。

しかも、(失敗が無い限り)

全てのシーンをワンテイクで進めて行った。

これは映画ブログ仲間の

desertislandmovieさんの記事でに書かれている、

最新作枯葉の主演女優の言葉です。


映画やドラマの演出に

どうこう言う気は有りませんし

リアリティーだけが正解ではありませんが

作りこみ過ぎに違和感を覚えることも有ります。

 

とにかくアキ・カウリスマキ作品に

どっぷりはまってしまいました。

 

パラダイスの夕暮れ

Amazonprime字幕版で

2023年12月視聴

1時間13分

 Varjoja paratiisissa.(パラダイスの影)

 

トラック倉庫から出てくるゴミ収集車は

ボルボ!

ストーリーには関係ありません。

 

ニカンデルは25年も

この仕事をしている相棒に言われる。

もううんざりしていると。

銀行の融資も通り

トラック五台で独立すると。

そして、誘われる。

 

ニカンデルはスーパーに寄り

語学学校で英語を学び

家に帰って簡単な料理を作る。

 

フライパンで肉を焼き

空きスペースに卵を落とし

それを入れたお皿を手に持ち

窓の外を眺めながら

立って食べる。

これが彼の日常。

 

ちっちゃなキッチンが可愛い。

ストーリーには関係ありません。

 

ニカンデルが目覚めたのは留置所。

鉄格子ではなく壁に囲まれ、

その壁は落書きで埋め尽くされ

おまけにタバコを持ち込める。

今までの映画では見たことが無い。

フィンランドの留置所、リアル?

 

ニカンデルはスーパーで

ちょっと優しくしてくれたレジの

イロナをデートに誘う。

そしてあっさりフラれる。

先ず行ったのはビンゴ場?

そりゃフラれる。

家には食事の用意がしてあったけど

家に呼ぶ前にフラれる。

そりゃそうだろう。

 

彼女役は敗者三部作でもおなじみの

 カティ・オウティネン。

監督のお気に入り間違いなし。

 

イロナはスーパーをクビになる。

向かいに大手のスーパーができて

対抗するのに人件費を減らしたいから。

 

私ならその向かいのスーパーで働く。

新規開店は募集してるよきっと。

 

この映画では通貨がマルッカ。

2002年からはユーロになっています。

 

ニカンデルは集めたごみの中から

レコードを見つけ

レコード盤を耳に当てる。

・・・って聞こえないだろう!

意味不明なこの行動。

 

いいカモが来た・・・とボコられるのは

ニカンデル。

どこかで見たようなシーン。

過去の無い男で見ました。


 

ニカンデルはデパートに向かう。

イロナが働いているから。

そして言う「新婚旅行に行こう」

「結婚しよう」をすっ飛ばして。

 

「食べていけるの?」

「毎日芋ばかり・・・」

 

やめとけーって思うけど

あっさりOKするイロナ。

 

2人はフェリーで

新婚旅行先のタリンに向かう。

※タリンはエストニアの首都。

フィンランドからは船で2時間くらい。

 

マイナス1とマイナス1を足しても

プラスにはならない。

淡々としたニカンデルには

淡々としたイロナがちょうどいいのかもしれない。

 

1986年の映画。

それにしてもフィンランド人は

のべつタバコを吸ってます。