♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ

 

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高校内での人種や宗教

冒頭のシーンで、ヒジャブをめぐって

教師と生徒、母親の間で口論が始まる。

 

ヒジャブはムスリム(イスラム教徒)の

象徴でもあることから

それの着用は、映画やドラマの中でも

様々な物議をかもすことがある。

 

規則だからと校内での着用を認めない校長に対し

彼女は「あなたには一生わからないわ」

そう言って、学校を後にする。

 

宗教や人種の問題は

日本で生活を送る私たちにとっては

全く実感が無いですが

フランスの高校では、

人種間、宗教間の問題を回避するため

宗教色の強いもの、十字架のロザリオ着用も

認められていなかったりします。

舞台は貧民層地区の高校

パリ郊外貧困層地区の高校は

荒れていた。

 

担任は教員歴20年のベテラン、アンヌ先生。

 

教室では帽子を脱ぎなさい!

授業中はヘッドフォンを外しなさい!

そんなレベルのところから

生徒たちに向き合っていきます。

 

原案は当事者の高校生

役者としても出演している一人の生徒が

この高校での経験を脚本として書き

監督に送ったことが

制作されるきっかけとなったそうです。

 

文部科学省選定映画

反抗的、無関心、やる気のない高校生たちに

全国歴史コンクール参加を提案したのは

アンヌ先生。

もちろん生徒たちは、はじめは興味を示さず

むしろ反抗的だったが・・・・。

 

そんな生徒たちはどこの国にもいるでしょう。

 

彼らは人間としてダメな奴という訳ではなく

ちょっとしたきっかけで大きく成長することも。

そしてそのきっかけを作ったのが

情熱をもって生徒たちに接した教師の力でもあります。

 

文科省がこの映画を推したのは

単に生徒たちに向けてだけではなく

教員に対しての姿勢にも学ぶべきところが

有ったからではないでしょうか。

 

日本では感じられないこと

日本にいても宗教とのかかわりはあります。

初詣に神社に行く。

お寺にお墓がある。

キリスト教ではないけれど教会で挙式。

神式で和装の挙式。

 

ただ、それがもとで

もめ事が起こることは少ないと思います、

ちょっとした発言が

その宗教を信じる人に対しての批判になったり

人種差別的な結果になることも

ほぼ無いと思います。

 

海外旅行はほんの数日で

現地の人と深くかかわることも無いので

日本人だからという差別を受けたことは有りません。

海外に住む予定もないので

それを体験することもないかもしれません。

 

逆に言うと宗教や人種に対し

無頓着すぎるのかもしれません。

気づかずに失礼なことを

してしまう可能性があるのかもしれません。

単なる生徒の成長ストーリーだけではない映画です。

 

この映画 ジャンルでいうとなんだろう。

こじつけでここに入れました。