♛Queens lab.

生きることって楽しいを見つけることじゃない?

洋画 エール

画像はameblo.jpより引用

エール

原題 La famille belier

(ベリエ家)

フランス映画

1時間45分

AmazonPrimeで視聴

(2022.7)

字幕版

 

アメリカ映画のコーダ愛の歌

ヒットしました。

家族の中で一人だけ聾唖者でない娘が

音楽大学を目指すというストーリー。

(Wikipediaより抜粋)

タイトルのコーダって

音楽用語のコーダだと思っていましたが

child of deaf adults

聾唖の親を持つ子供の

頭文字をとったものでした。

 

エールのリメイク版がコーダです。

CODAとしての生活

酪農を一家で営むベリエ家。

朝、学校へ行く前、

帰宅後、子供たちも牛の世話をし

市場でチーズを売る手伝いもします。

 

ポーラ以外、両親、弟も聾唖者で

彼女は通訳としても

家族を支えています。

 

朝食のシーンでは

フライパンを乱暴に置いたり

食器もガチャガチャ扱い、

その雑音に違和感を覚えますが

それが聞こえないという事なんでしょうね。

埋もれていた才能

ひょんなことから合唱部に入部します。

 

音楽教師トマソン先生、

ポップス界のスターたちと

仕事をしてきたのに

学長に邪魔されて

田舎町でくすぶってる。

大きな声で怒りをぶつける電話は

外で待っていた生徒たちに

まる聞こえです。

 

さすがフランス

コーラスで選ぶ歌も

愛の苦悩をうたったもの。

日本の合唱曲とは

一味違います。

 

先生は熱く語ります。

歌は自分の中の肥溜めだ

内臓で歌え

みだらな妄想を掻き立てろ

俺をXXせろ(コンプライアンスNG)

 

親と子の人生

自営業や農家など

子供が後を継ぐかで

ひと悶着有ることも。

 

ポーラには

家族と世間をつなぐという役割も

ありました。

パリへ行きたいという彼女へ

ママは言います。

育て方を間違ったと。

※なぜパリへ行きたいかは

 本編を見てください。

 

私は思います。

親は子を育て、

子供は自分の子を育てる。

もし子供が親に恩を感じるなら

親の面倒を見るのではなく

自分の子を愛情深く育てて欲しいと。

親子の関係は一方通行で構わない。

 

感動

学校での発表会。

このシーンは本当に感動です。

可哀そうと、ひとくくりで言うのは

アレですがそんなテーマで

涙を誘うのは苦手です。

 

素敵な事、嬉しい事で

感動させてくれるストーリーが

スキです。

 

周囲の保護者達は

ノリノリ手拍子で

一緒に口ずさむ親もいます。

 

残念ながらポーラの家族には

楽しそうな雰囲気が伝わるだけです。

 

ガブリエルとポーラのデュエット。

途中から無音になります。

ポーラの両親が感じている世界観を

見ている私たちも

ほんの少しだけ共有します。

 

ポーラ役のアンヌ・エメリが

すごくいいです。

勿論歌もうまいのですが

等身大の高校生感が

感じられます。

エンドロールも

ストーリーには無くてもな部分ですが

村長選にパパが出馬します。

現村長の農地をつぶし

村を開発する計画を聞いて

俄然張り切っちゃいます。

 

村長選がどうなったかは

エンドロールで分かります。

 

それぞれのタイトル

邦題のエールは

彼女の頑張りを応援するような

イメージが感じられます。

 

原題のLa famille belier

(ベリエ家)は

一家の物語の意味合いでしょうか。

 

そしてリメイクされたコーダは

child of deaf adults

聾唖者の子供と言う立場が

強調されているのかもしれません。

 

見終わって書いている今

頭の中でコーラスの歌が

リフレイン!

 

まだコーダは見ていませんが

あえて今は見ないでおきます。

この感動がもう少し薄まるまで。