複製された男
AmazonPrimevideo吹き替え版で
2025年2月視聴
1時期30分
カナダの映画 原題 Enemy(敵)
原作はポルトガルの作家
ジョゼ・サラマーゴの小説The Double
カオスとは未解読の秩序である
・・・というメッセージが流れます。
最初の5分辺りまでのシーンは
何か謎で、そういう映画?って思います。
後々考えると
これはアダムの
内なる願望なのかもしれませんが
マンションの管理人との会話からすると
リアルなのかもしれません。
大学教授のアダムは
判で押したような講義を
毎日繰り返している。
言葉の説明はないけれど
自分のそんな毎日に
辟易としているように見える。
ある日映画のビデオを見ていて、
彼の日常が突然動き出す。
アンソニーとアダム
世の中には自分に似た人間が
何人かいるという。
実際に知り合いに似ている人を
見かけることもある。
だけど、間違えるほどではない。
アンソニーとアダムは身長も目の色も同じ。
そのくらいの一致はあり得るかもしれないが
ふたりには体の同じ場所に傷がある。
アンソニーの妻ヘレンは
彼を見るために大学へ行ってみる。
あまりにもな極似に恐怖さえ覚える。
余談ですがヘレンは妊娠6か月で
その彼女が着替えをするシーンが有るのですが
大きなお腹がリアルで
それが作りものなのか
妊婦の女優を探したのか
気になりました。
セピア色の映像と音のない世界
色味を抑えたセピア色の映像。
会話の部分も少なく
途中で眠くなってしまう。
退屈ともまた違うのだけれど
SFなのかサスペンスなのかも
理解しがたい難解さが有る。
誰が?何が?メタファー(暗喩)なのか
どこまでが現実なのかも
よくわからない。
アンソニーとアダムは同じ人間だとしたら
どちらが現実で
どちらが妄想なのか?
人格に二面性を表しているのかもしれない。
まさにカオス(混沌)な映画だと思う。
一度だけでは理解できないという評もあるけれど
もう一度なぞる気にはならない。